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令和5年度町政執行方針(3)

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北海道由仁町

▽健康で幸せなまちづくり
新型コロナウイルス感染症の対策も徐々に緩和が進んでおりますが、町民のみなさんの命と健康を守るため、接種を希望する方が確実にワクチンを接種できるよう、ワクチンの接種体制を継続して整備してまいります。

近年、加齢や疲労、ストレス、疾病などによる免疫力の低下によって発症する帯状疱疹が増加傾向にあります。あわせて、非常に感染力が強く、肺炎や脳炎、中耳炎などの危険な合併症を引き起こすとも言われる麻しんウイルスの集団感染も散見されてきています。
このため、新たな予防接種として試行的に帯状疱疹ワクチン接種および麻しん(はしか)ワクチン接種の助成を行ってまいります。

健康に対する意識を高め、病気を未然に防ぐ効果が期待できる、由仁っ子健診をはじめ、20歳以上の全世代が安心して健診を受診することができるよう、引き続き健診の機会を確保してまいります。
高齢化の進展にともない、介護の必要性や重要性に対するニーズが増大しています。今後も必要なサービスを確保し、保健予防活動とタイアップした介護予防・重症化予防の取組を進めるため、「第9期介護保険事業計画」の策定を進めてまいります。

人生100年時代を豊かに生きるためには、介護が必要な状態になった場合でも、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けることができる体制を整備することが重要であります。

医療や介護サービスに対するニーズも、より複雑・複合化することが予想されますが、年齢を重ね体が弱っても、人生の最期まで暮らすことができる地域づくりを実現するため、地域包括支援センターが核となり、「医療」「介護」「予防」「生活支援」「住まい」を包括的に地域全体で支える地域包括ケアシステムを充実してまいります。

障がいを有する方や子供たちが当町で安心して生活が続けられるよう、基本的な施策展開を定める「第7期障がい福祉計画」および「第3期障がい児福祉計画」の策定を進めてまいります。

▽安全・安心のまちづくり
老朽化し建て替えが必要な公営住宅は、「由仁町公営住宅等長寿命化計画」にもとづき、安全に安心して暮らせる住宅として順次、整備を進めており、今年度は、由仁地区の北栄団地1棟3戸を建設してまいります。

道路や橋梁は、人や地域を相互につなぎ、人・モノ・情報の移動を支援する役割を果たしております。適切な道路環境を持続するため、計画的な長寿命化を進め、生活基盤の安定に努めてまいります。

上下水道は、住みよいまち、住みたくなるまちを支える大切なライフラインであります。安定した水道水を供給するための漏水調査を継続して実施し、漏水事故の防止に努めてまいります。

また、管路の更新事業は、将来にわたり安定供給を確保するため、引き続き事業を進めるとともに、必要な財源確保に向けて関係機関へ働きかけ、当町の負担軽減にも取り組んでまいります。

下水道については、長期的に安定した経営を維持していくために、経営状況を正しくとらえ、安定した下水道サービスの提供に向けた企業会計方式の導入を進めてまいります。

市町をつなぐ路線バスの廃止は、同時に町内の移動手段を奪うことになります。町内の足の確保は、デマンドタクシーが中心となっていますが、運行エリア拡大やその他の移動手段などについても幅広く検討し、地域交通のマスタープランとなる地域公共交通計画の策定に着手してまいります。

また、本年9月の札幌圏へ向かう路線バスの廃止にともなう影響をなるべく抑えるため、昨年度から実施している「地域間交通試行的運行事業」の実証成果をもとに、住民ニーズをふまえ新たなルート設定を行うなど、域内交通の利便性向上と持続可能な地域公共交通の実現に努めてまいります。

相続登記が行われない所有者不明の空き家が増えていることが社会問題となっていることを背景に、来年度から相続登記が義務化されます。所有者に対して、適正に管理する責任があることを周知するとともに、貴重な資源でもある空き家の有効活用を進めるため、「由仁町移住交流支援センター」とよりいっそう連携してまいります。

第1回定例会において「由仁町ゼロカーボンシティ宣言」を行いました。脱炭素の取組は、当町においても由仁っ子の未来のためには避けて通れない取組であります。「塵も積もれば山となる」。たとえ小さな取組であっても、行政、事業者、町民のみなさんがそれぞれの立場で取組を進め、その結果大きな山となるよう普及啓蒙、支援を進めてまいります。

5月30日に当町とJFEエンジニアリング株式会社の間で「森林整備に関する協定」を締結いたしました。森づくりや木材の利用は、地球温暖化防止や地方創生など、重要な役割を果たすものと考えておりますので、同社と連携し、ゼロカーボンの実現に向けた取組を進めてまいります。

地域における防災力の強化につきましては、台風や地震など多発化・大規模化する有事に備え、出前講座などを通じて、防災意識の向上と自助・共助・公助による取組を強化し、安全・安心のまちづくりに努めてまいります。

平常時は、スポーツやレクリエーションの場として、災害時には活動拠点や避難場所、また生活物資等の中継基地とするなど、スポーツ・防災機能を備えた公園整備の基本構想の準備に取りかかってまいります。
消防体制の充実を図り、災害に強いまちづくりを推進するため、救急救命士の資質向上と装備更新を図り、救命率の向上に努めるとともに、地域防災の中核を担う消防団組織の充実強化に取り組んでまいります。

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