教育行政執行方針(3)

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6.大学・高校との連携の推進
由仁商業高等学校が平成23年3月末で廃校になってから、当町には大学も高校もありません。中学校を卒業すると親元を離れ寮などに入る高校生もおります。このように、当町は他の自治体に比べて大学生や高校生といった若者が少ない状況です。
若者が集う活気ある町を創出するためにも、現在、交流協定等を締結している星槎道都大学や江別の4大学、立命館慶祥中学校・高等学校をはじめ、全国の大学、道内の高校との連携・交流を推進し、学校や町民との交流を進め、子供たちの将来の進路の多様化、学校教育の高度化につなげていけるよう検討してまいります。
そして、将来は、当町を全国の大学、道内の高校のフィールドワーク、アクティブラーニングの拠点にすべく、そのための取組を進めてまいります。

7.生涯学習の推進
人生100年時代、高齢者や女性をはじめ、町民のみなさんが「キラリと輝く」町にするために、由仁町を「生涯学習タウン」にすることを目指します。
高齢者の方が生涯学び続けることによって、まちづくりの一員として活躍し続けるために、高齢者大学「ユニ・カレッジ」をよりいっそう充実し、名称を「アカデメイア・ユニ」として、講座の内容も一新します。アカデメイアとは、古代ギリシャの哲学者・プラトンが学び舎を開設した地域の名前で、この地名がそのまま学園名として継承され、今では、国立アカデミーやアカデミー賞など、様々な機関や名称で使われています。

女性の活躍や交流を促進するために、女性セミナー「フィーカ」を継続してまいります。
また、引き続き、ネイティブの外国語指導助手(ALT)による英会話教室も実施いたします。

すべての町民の生涯学習を支える「知の拠点」としてのゆめっく館の刷新を図り、情報センターとしての図書館機能を強化するため検討を進めてまいります。
また、子供たちが楽しく読書習慣を身につけるようなさまざまな取組や、就学前から本に親しむために、おはなし会や絵本展などの取組も展開してまいります。

さらに、令和6年度からの新たな「由仁町子どもの読書活動推進計画」を策定します。

8.芸術・文化、スポーツ活動の推進
芸術・文化活動につきましては、由仁町文化連盟に所属する各種団体やサークルによる自主的な活動をはじめ、由仁町文化祭に対する支援を継続し、文化芸術活動が広く町民のみなさんに親しまれ、継続的に展開されるよう協力してまいります。

また、小中学校とも連携し、子供たちが本物の芸術に親しむ「芸術鑑賞」の機会の提供にも努めます。

なお、昨年度まではコロナ禍で十分な活動ができませんでしたが、徐々に規制が緩和されるなかで、感染症対策にも十分配慮しながら取組を進めてまいります。

昨年度、町内を拠点としながら創作活動を展開する芸術家の皆さんの協力を得て実施した「ゆにアート散歩」につきましては好評だったことから、今後の開催のあり方等について、検討してまいります。

スポーツ活動の推進につきましては、子供から高齢者まで一人ひとりが生涯にわたってスポーツに親しむなかで、子供たちの体力促進、高齢者の健康寿命の促進につながるように、参加機会の提供とスポーツ協会や各団体活動の支援を通じ、指導者の育成とスポーツ人口の拡大に努めてまいります。

中学校の部活動でありますが、休日の部活動の地域移行について、スポーツ庁の運動部活動の地域移行等に向けた実証事業に当町が採択されました。なお、採択された自治体は道内では21市町村になります。当面は、生徒や保護者に対するアンケート調査の実施や地域の実情をふまえて、検討を進めてまいります。

「がんばれ子ども応援基金」の活用につきましては、スポーツや文化活動における由仁の子供たちの活躍を後押しする目的で、引き続き支援してまいります。

文化・スポーツ各施設につきましては、適切な管理に努め、町民のみなさんの活動の場を確保してまいります。町民プールにつきましては、管理運営会社と新たな協定を結び、各種水泳教室をはじめ、子供たちや町民のみなさんのスポーツ・健康づくりの場として、さまざまな取組を進めてまいります。
なお、町体育館につきましては、施設の老朽化による休館のため、学校開放事業の一環として、小学校の体育館を活用しながら、今後のあり方につきましては、町の「行政組織等検討委員会」で検討を進めてまいります。

III.むすびに
教育委員会といたしましては、未来を担う子供たちや地域を支える人たちが、夢に向かって挑戦できるよう、「すべては子供たちのために、すべては町民のために」当町における教育・文化・スポーツのいっそうの充実・発展に向けて全力で取り組んでまいります。
町議会議員のみなさんならびに町民のみなさんのご理解とご協力を心からお願い申し上げ、令和5年度の教育行政執行方針といたします。