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けんこうだより

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北海道留寿都村

【今月のテーマ】
「何かあったらどうしよう」~不安の対処法~
筆者…留寿都診療所医師 大泉 樹

新型コロナウイルス感染症対策が5月8日から緩和されます。「また流行したらどうしよう。」と心配になりますよね。今回は、そんな「不安」のお話です。

●「不安」も大切なんです!
心配で何をしていても気になるし、眠れなくて困ってしまうと受診される方は多いです。そもそもどうして「不安」になるのでしょう。「不安」なんてなければいいのにと思うかもしれません。けど、今日の私たちがあるのは、この「不安」のおかげなのです。
人類は、長い歴史の中で、動物に襲われたり、災害や飢饉にみまわれたり、多くの苦難を乗り越えてきました。それは、「川が氾濫したらどうしよう。」と心配してその対策をしたり、「米がとれなかったらどうしよう。」と他の作物を考えたりしてきて生き延びてきたのです。
不安をあまり感じない人々は途絶え、不安をしっかり感じるような遺伝子をもった人々が生き残りました。現在も「病気になったらどうしよう。」と心配する人が健診をちゃんと受けて長生きしています。そういう意味では、いつも心配している人は、むしろ、優秀な遺伝子をもった人なのです。

●心配してもいい
近年、不安の対処法についても研究が進んでいます。まず、「心配しないでください。」というのは効果がないようです。「大丈夫だから心配なんかしなくていい。」と自分に言い聞かせても、かえって心配になります。じゃあ、どうすればいいのでしょう。それは「不安」に名前を付けるのです。「病気になるかもしれない不安」、「お金の不安」「家族の健康への不安」などなど。
例えば、今、自分が感じている不安を分析して、それが自分が名付けたうちの「病気になるかもしれない不安」だなってわかったら、まず、その不安に対して、できる対策はしたのかを考えます。それでも不安なときは、「私は優秀な遺伝子をもっているから不安なんだ。この不安と一緒に生きていこう」と考えると、ある程度の不安は続くものの、眠られなくなるほどの不安は減っていくそうです。
みなさんも試してみてはどうでしょうか?

◆るすつ歩こう会
今年もゴールデンウィーク明けから開始します。
毎週火曜日、金曜日の朝6時30分に子どもセンターぽっけ前集合で、7時まで各自のペースで歩きます。雨天時は中止です。
どうぞお気軽にご参加ください。
(大泉樹)

【健康カレンダー 5月】

※乳幼児予防接種につきましては予約が必要となりますので、実施を希望される日の1週間前までに診療所へご予約ください。
(診療所【電話】46-3774)

問合せ:
(1)健診・保健事業等…保健医療課【電話】0136-46-3131
(2)いきいき体力アップ教室…地域包括支援センター【電話】0136-47-2277
(3)予防接種…診療所【電話】0136-46-3774

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