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自治体の皆さまへ

新年のご挨拶(1)

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北海道留寿都村

■留寿都村長 佐藤ひさ子
新年あけましておめでとうございます。村民の皆さまには、ご家族お揃いで輝かしい新年をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。また、平素より村政の推進に対しまして、格別のご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。
昨年の本村と北海道内を振り返りますと、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に分類された5月以降は人々の動きからもコロナ禍以前の活気が戻りました。一方、8月中旬からの猛暑は北海道内外で異変が起き、道内では小学生が夏休み明けの学校で熱中症により死亡した事故は痛ましく残念でなりませんでした。そのような気象環境下に置かれている現実をしっかりと受け止め、保育所や学校においてはあらゆる場面で想定される危機管理に取組んでいます。
また、農業においては、高温と少雨が農作物に影響し、農業者の皆さまの栽培管理と収穫等へのご労苦とご尽力のみならず、地域農業の振興や小学生への農業学習参加を通じて農村の恵みや多面的機能維持にご貢献いただき感謝を申し上げます。
誰もが地球温暖化を感じ、今後の生活や道内外の農業や漁業への影響が心配されるところ、漁業においては福島第一原子力発電所の処理水放出により中国等が魚介類の輸入禁止措置をとりましたことから、対応する消費応援や国の支援が効果的に働くことを期待し、加えて、この郷土を後世に守り引き継ぐ責任を強く感じるところです。
一方、世界に目を向けるとロシアのウクライナ侵攻の長期化やイスラエルとパレスチナの対立では犠牲となった市民は子どもが約4割を占め、戦闘休止、停戦が伝えられたのも束の間、先の見えない戦いが続いています。北朝鮮の弾道ミサイル発射も含めて憂慮に堪えません。今年こそ、これらの事態が終息し、世界平和を実感できるよう強く望むものです。
このような中でも、本村の小中学生と高校生が各種大会で活躍し、全道・全国大会に出場する報告をいただいたのは昨年度に引き続き明るい話題でした。また、「コロナ明け」の最初の行事だった国道緑地帯の花植えは雨天により中止しましたが、泉川地区の花壇には女性を中心とした団体のボランティア参加をいただいて環境美化が図られました。復活した商工会青年部のビアガーデンやルスツ産業まつりの盛況ぶりに加えて、初めての試みで姉妹都市養父市でのイベントに農業生産組合員が参加して、農産物販売を通じて交流が図られたことや、住民活動による子ども食堂の開設、アドベンチャートラベル・ワールドサミットでそば打ち体験を提供される等、住民組織活動にも頼もしさを感じました。
また、うぃず・ゆー等の活動再開を待ち望んでいた方も多かったと思いますが、総じてご高齢者の自助と互助の広がりを実感しました。
村行政では、マイナンバーカードの住民申請率が道内で首位でありますことからも、カードを活用した住民票、印鑑登録証明書のコンビニ交付を12月から開始したのに続いて、2月からは、一部の手続において、窓口で住民の皆さまが書類に書き込まずに手続ができる「書かない窓口」を開始します。また、国の交付金を活用して母子保健システムの開発を本村と蘭越町、民間企業、福岡大学との官民学連携で完成させ、近々リリースの予定にあります。
また、就学前の子どもを預かっているるすつ保育所は、保育と社会性と学力を身につける場となるよう、令和6年度からは認定こども園として開設するための準備を進めています。
まだまだ行き届かないところが多い村政ですが、皆さまの日々の暮らしが豊かに、健やかに、そして楽しく過ごせるよう「暮らしを楽しむ村」として鋭意努力してまいります。村民の皆さまには、何よりご本人やご家族の健康を願っております。どうか、お体を労わり健診等を受けられますようご支援を継続します。
結びに、新しい年が村民の皆さまの笑顔が輝き、ともに助け合える心豊かで明るい年になりますようご祈念申し上げまして、新年のご挨拶といたします。

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