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町地域おこし協力隊 乾藍那さん アイヌの手仕事を紹介する冊子を制作

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北海道白老町

◆次世代につなぐため、手を動かしてきた人たち
作家にスポットを当てた冊子「白老ハポの手仕事」
冊子はA4判28ページ、カラーで4,000部発行(非売品)。「ハポ」はアイヌ語で「母」の意味。町内で活動しているアイヌ文様刺しゅうや織物、木彫りなどを制作する5個人8団体と伝承活動団体4団体を掲載しています。

▽作家の思いを伝えたい
乾さんは活動2年目のアイヌ文化振興担当。アイヌ文化の勉強を重ね、広く文化伝承の振興をサポートしながらアイヌの手仕事の取材を続けているうちに「製作活動だけではなく、作家の皆さんの人生に思いをはせるようになりました」
この思いを、作家の活動を始めたきっかけや情熱、自然や先人への感謝、つらかったこと、生活、生い立ち、伝承文化への思いなどを一問一答のインタビュー形式で引き出しています。「縫い目にかくれた物語をひもとき、作家たちが手仕事に込めた秘密を、少しだけ教えてくれるでしょう」(巻頭)という冊子に仕上げました。
取材を通して「子育てや仕事の関係で『手仕事を本当はやりたいけれどできない』という人が多いのではないかと気づきました」と、同冊子では「特に若い人は時間もお金もないことが多く、文化伝承を助ける仕組みが必要」とも訴えています。

▽紀伊國屋書店札幌本店で作品展示・販売会
また、掲載した作家たちの作品を実演・展示・販売する「白老ハポの手仕事展」を4月29日~5月4日、紀伊國屋書店札幌本店2階ギャラリーandイベントスペースで開催中。白老に根付くアイヌ文化の刺しゅうや木彫り、革工芸、織物など作品約100点を道都で紹介しています。
乾さんは「私自身、女性の生き方を学びました。これからも広くさまざまな視点からアイヌ文化を紹介していきたい」と、さらなる活動に意欲を見せています。
冊子は役場や観光協会など町内各所で無料配布しています。希望者はゆうメールなどでも着払いで郵送します。

問合せ:乾さん
【電話】070-2642-6587

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