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地域おこし協力隊プロデュース「白老ハポの手仕事展」

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北海道白老町

・道都市民の関心集め、好評のうちに会期終了
町地域おこし協力隊の乾藍那さんが、町内で地道にアイヌ文様刺しゅうや織物などを制作するサークルや個人の活動を紹介した冊子「白老ハポの手仕事」を制作しました。
これを機に、同冊子で紹介した作家らの作品を「広く実際に見てもらおう」と、札幌・紀伊國屋書店札幌本店ギャラリーandイベントスペースで展示会を主催しました。
4月29日~5月4日の期間中、「若い方も多く、思った以上の反響でした」と乾さんも驚いたように、札幌市近郊も含め老若男女400人を超える来場者が訪れ、白老町の作家による作品に見入りました。
同時期に丸井今井札幌本店で開催されていた、アイヌ文化がふんだんに描かれた人気漫画「ゴールデンカムイ」展も追い風になり、「関心が高まりました」と来場した市民も数多くいました。

・アイヌ伝統文化を次世代につなぐため、手を動かしてきた人たち
会場にはタペストリーや着物をはじめ、アイヌ文様刺しゅうを施したバッグ、ブックカバー、スマホケース、しおり、ミニ着物など約200点を展示。一部を販売しました。また、会場では日替わりでそれぞれの作家が縫う、織る、編むなどの手仕事を実演。来場者の注目を集めました。
初日は作家の河岸麗子さん、大久保由里子さん(アイヌ刺しゅう工房「エコロイコロ」)が実演を担当。河岸さんはエムシアッ(刀掛け)の技法を使ったストラップ作りを披露。周りには人垣ができ、熱心にその指先と動作を見学していました。「やってみたい!」という人には手ほどきしました。
「ツイッターで見てきました」という50代女性、会社員4人は、ゴールデンカムイなどの影響で5,6年前からアイヌ文化に興味を持っていたと言います。「今まで実際に触れる機会がなったのですごくうれしい。刺しゅうや織物など昔の文化がタペストリーやカバンやストラップ、ペットボトルホルダーなど現在使用してる物に使われているのに感動しました」と口をそろえていました。40代男性は着物に興味を覚え、ワンピースの胸元にアイヌ文様刺しゅうをあしらったワンピースをじっと見つめていました。20代女性と30代男性、会社員2人は「至るところに表現されているアイヌ文様がすごくかわいい。文化を大切にしてきているんですね」「しっかり見ると素材もたくさんあり、刺しゅうの正確さに驚きました」と伝統伝承の努力に感心していました。10代女性、学生は多くの実物を前に「アイヌ文化に関心がありましたが、(ネットなどで)調べても分からないところがありました。実際に見てみるとすごいですね。ウポポイに行きたくなりました」と、関係者にさまざまな質問をぶつけていました。
乾さんは「白老の作家たちが心を込めた手仕事を少しでも知ってもらえました」と、成功に安どの表情でした。

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