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知っておこうアイヌ文化 オオウバユリ採取加工体験

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北海道白老町

イランカラプテ。チキサニでは、今年も7月1日(土)、ミニ体験「オオウバユリ採取加工体験」を開催します。毎年、小学生から大人まで、さまざまな方々にご参加いただいている「オオウバユリ採取加工体験」では、まず、森野地区で栽培したオオウバユリを見学し、その特徴や採取に適したものの見分け方などを学んでもらい、トゥレプタニと呼ばれる掘り具を使って、トゥレプ(オオウバユリのユリ根)を採取してもらいます。その後、チキサニにて、トゥレプをニス(臼)やイユタニ(杵)を使って加工し、デンプンを取り出した後、残った繊維を発酵、乾燥させてオントゥレプアカムという保存食にするまでを体験していただく予定です。
さて、種から芽を出し、約7年程で花を咲かせて、その一生を終えるオオウバユリは、アイヌ民族の伝統的な食文化のなかでも、ギョウジャニンニクと並んで重要な植物で、「ハルイッケウ(食料の背骨…食料の中心になるもの)」と呼ばれます。そして、アイヌ民族が食料としたのは、花を咲かせる前の年、6月下旬頃のオオウバユリから採れるトゥレプであります。ということで、残念ながらアイヌ文化とオオウバユリの関わりをここだけでは全て伝えることができないため、続きは体験で、皆さまのご参加をお待ちしております。詳細は本紙14ページの「くらし百科 催し イオル体験交流事業」をご覧ください。
政策推進課 アイヌ政策推進室 学芸員 森 洋輔

問合せ:イオル事務所 チキサニ
【電話】82-6301

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