■重内神社
重内神社は明治18年(1885)に重内開拓の先達として入植した福井県出身の林七郎兵衛が、故郷の自家の氏神だった不動明王を守護神として勧進(かんじん)し、25年頃に祠(ほこら)を建てて祀(まつ)ったのを起源とします。34年には部落の中央の小高い山に本格的な社を建て、「重内神社」として重内開拓のシンボルとして地域の人に信仰されてきました。そこからこの山は神社山と言われるようになります。
昭和51年(1976)には山頂に神殿を再建。翌年には石段を整備し、53年にはふもとの拝殿を再建しました。
また、地域の人たちによって神社そのものの整備だけでなく、周辺の環境も整備されていきます。遊歩道や花壇を整備し、桜やつつじなどの植栽をしたほか、山頂には展望台を設けました。春になると山頂から道道沿いに植えられた桜が津軽海峡に向かう様子を眺めることができます。
なお、この重内神社をそれぞれ道外から旅行で訪れて会話を交わした男女が、別の場所で偶然再会したことをきっかけに結婚したというエピソードがあります。25年ほど前の話です。
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