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知床らうす国保診療所通信~みんなで育む・みんなの診療所~

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北海道羅臼町

◆今回は、6月29日に民生委員さんを対象に行った、木島所長による講演会についてお話させていただきます。テーマは「総合診療・家庭医療について」です。

◇木島所長よりVol.17
年々社会保障費は膨張しています。これは医療を要する高齢者の人口が増えていることと、抗がん剤をはじめとした医療の高度化で医療費の単価が上がっていること、さらに物価上昇での人件費の増加があげられます。最近のニュースでは、アルツハイマー型認知症の一部の方に使える新薬が出て、一人あたり年間300~500万円になるという試算が出ています。
防衛費の増額や物価上昇などもあって国の財政はますます厳しくなっています。国民の納める税金では足りないくらいに国はお金を使っていて、ここ20年以上、国が私たちに借金をし続けている状態が続いています。
国債が1000兆円を超えていることを新聞やテレビなどのニュースでご存じだと思います。
これから20年ほどが特に高齢化社会の進行のピークと言われていますが、少子化の波が止まらず、現在の社会保障制度のままでは(将来の)現役世代への負担がどんどん増していくことが予想されています。国民皆保険制度という世界一の医療体制を維持するためには、医療費の効率的な使用が今後ますます重要になっていきます。
そのカギになるのが、総合診療だと言われています。専門医による専門医療の問題点として、それぞれの専門医はその分野において利益をあげるように診療しており、はっきり言いますと、必要ではない精密検査や診断、治療をみなさんに行ってしまうため高コストになりがちです。車に例えると、トヨタのプリウス(これも十分高価かもしれませんが)で十分なところを、あえてメルセデスベンツのような高級車に乗っているようなものです。
木島が所長になった4年前にみなさんにアピールしたのは、コンビニエンスストアのような診療を目指すということでしたが、商品やサービスが全国均一であるセブンイレブンのように医療サービスを提供したいという思いからでした。
これからも高いコスト意識をもってみなさんにとって最適な医療をお届けできるよう努めて参ります。

◆インフルエンザワクチンについて
予約受付開始:10月2日(月)15:00~
予約方法:FAXもしくは電話
接種開始:10月16日(月)
・料金、日程等につきましては、同日発行の町政だよりをご確認ください。
・定期通院中の方は受診の際に予防接種を行うことができます。

◆予約について
当診療所では、外来予約や予防接種などの電話予約を8時から17時まで承っております。
個人情報の観点や患者様取り違い防止のため、お手元に診察券をご用意して連絡をお願いいたします。

予約・お問合せ先:知床らうす国民健康保険診療所
【電話】87-2116

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