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めむろ新嵐山株式会社への支援金町議会で否決 新嵐山スカイパークは10月11日から休業

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北海道芽室町

9月21日に開かれた芽室町議会定例会で、町が提案した第三セクターめむろ新嵐山株式会社への支援金5,178万8千円の補正予算案は否決となりました。賛成4人、反対11人という結果でした。
町が第三セクターの清算を公表して以降、新嵐山スカイパーク経営改革調査特別委員会で4回の調査が行われましたが、支援金の支出は認められませんでした。

■資金繰りひっ迫解消のための支援金提案
新嵐山スカイパークを運営する第三セクター「めむろ新嵐山株式会社(以下『会社』)」は、令和元年度から3期連続赤字計上。スキー利用者や宿泊客が年々減少したことにより売上が減少を辿たどり、令和3年度決算から債務超過に陥りました。令和4年度はかろうじて黒字になったものの、令和5年度になっても収支は好転せず、資金繰りがひっ迫し、会社の運転資金は底を尽きかけていました。
町は当初、債務超過に至った要因は、コロナ禍で売上が落ち込んだことと分析。また、新嵐山スカイパーク存続のため、現在の経営手法や財務状況、将来性などを総合的に分析し、第三セクターによる運営は限界と判断し、令和7年3月末に会社を清算する方針を決断しました。
今回提案した補正予算案は、過年度分の委託料と売上実績の乖離分を支援金として補助し、資金繰りを安定させようとしたもので、令和6年度末まで会社を存続させ、新嵐山スカイパークの営業を継続した上で、令和7年度以降、第3セクター以外の新たな経営体に運営を委ねる可能性を模索しようとするものでした。
その後、町は、8月21日の調査特別委員会において、債務超過や資金繰りひっ迫の状況に陥った要因について、委託料の乖離や新型コロナの影響のみではなく、経営状況に対する町の見通しの甘さや会社としての経営責任があることを認め、9月21日の本会議では役員の処分や、今後の経営の見通しなどから清算時期を令和6年3月末に早め、今年度内に新たな担い手を模索していきたい意向も表明しました。

■支援金否決「経営改善見込めない」
また、今回支援できなかった場合、同社は事実上倒産し、従業員への給与や仕入れ先への支払い、金融機関への借入金の返済ができなくなる可能性が高いことなどの影響を説明しましたが、補正予算案は否決となりました。
議員からは「半世紀に亘(わた)り町民に親しまれてきた。憩いの場から稼げる施設への改革は評価。支援金は今後への先行投資」「町の見通しの甘さや町民への周知不足は強く指摘するが、町の経済にも多大な影響があり、長期的な視点が必要」などの賛成意見もありましたが、「新嵐山から町民の心が離れている。本来あるべき姿を数年間成してこれなかったことの現れ。この支援金では本質的な改善にならない」「これ以上税金を投入すべきではない」「計画から改善が見込めない」など、反対意見が述べられました。
補正予算が否決となったことに伴い、新嵐山スカイパークは10月10日を以て営業を終了し、休業となります。
町としては、町民の代表である議会の判断を重く受け止めるとともに、新嵐山スカイパークの突然の休業により、町民の皆様、利用者の皆様、関係者の皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけすることとなり、深くお詫び申し上げます。

■存続を求める声は多い
町議会の議決後、ホットボイスなどでは町の財産である新嵐山スカイパークの存続を訴える声が多く届いています。
また、町では令和4年12月から令和5年5月までに、町民主体の「新嵐山スカイパーク自分ごと化会議」を計4回開催。無作為に抽出された町民の中から参加希望のあった方を委員とし、新嵐山スカイパークの課題について「自分ごと」として解決策を検討し、委員から町長へ提案書が提出されています。
「新嵐山スカイパークのコンセプトやそれぞれの機能ごとのターゲットを明確にすることで、誰もが楽しめる場所を目指す」「利用目的の多様化を進めることで町内・町外ともに利用者を増やす」など、5つの事項について提案がありました。存続を求める意見やいただいた提案を含めて、在り方を検討してまいります。

■今後も協議を継続いたします
新嵐山スカイパークは休業しますが、新嵐山そのものの魅力や資源をなくそうと決めたものではありません。
10月2日には、町長に対して町議会新嵐山スカイパーク経営改革調査特別委員会から「新たな新嵐山スカイパークのあり方」について、廃止目的ではなく、存続に向けて検討していく旨の提言がありました。
今後も町民の皆様や議会と意見交換や協議の場を設け、今後の在り方について検討してまいります。

■経過説明会を開催します
皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけしました今回の件の経過について、直接説明する場を設けるため、めむろ未来ミーティングを開催します。
10月22日(日)は昼と夜の2回、24日(火)は夜に開催します。限られた時間ではありますが、ご説明させていただきたいと思いますので、ご参加いただきますようお願いします。

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