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【特集1】令和6年度 町政執行方針(4)

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北海道苫前町

(河川) 
町管理河川である普通河川については、1河川の維持工事等を実施し、適正な維持管理を行ってまいります。 
また北海道による古丹別川河川改修工事については、令和2年度より遊水池を含めた新たな豪雨対策とした河川改修事業が着手されているところであり、砂防堰堤等を含めた複数年の事業となることから、地元期成会等関係機関との調整を行いながら、北海道とも連携を図り、地元要望が反映された治水事業となるよう支援してまいります。

(居住環境) 
町営住宅について、令和6年度は、北斗団地1棟10戸における外壁改修、屋上防水改修及び川添団地1棟8戸における屋根改修、商工団地3棟6戸における外壁改修、屋根改修の長寿命化改善事業を実施してまいります。 
更に、町民の定住や町外からの転入を促進するため、住環境整備事業や定住促進空家活用事業及び世帯向け賃貸住宅建設支援事業を引き続き実施してまいります。 
空家対策については、令和5年4月の民法の改正施行及び12月の空家特措法の改正施行がなされたことも踏まえつつ、引き続き空家除却への助成事業を継続するとともに、所有者の適正管理意識及び建物所有者等の予防意識や活用意識の啓発等に努めてまいります。 
また、脱炭素社会の実現に向けて、省エネ性能の向上に対する空家活用助成制度の拡充も継続し、空家の有効活用や流通利活用の促進を図ってまいります。

(生活環境) 
重要なインフラである水道施設については、水質の保全と安定的な供給を最優先事項とし、適切な管理に努めているところであり、令和5年度をもって古丹別地区浄水場の施設整備詳細設計が完了し、令和6年度から耐震改修工事に着手してまいります。 
下水道事業については、令和3年度に策定したストックマネジメント計画に基づき、下水浄化センターの改修工事に取り組むとともに、下水道汚泥の有効利用に向けた検討を行っているところであります。 
また、市街地以外の地域においては、合併処理浄化槽の設置を推進し、町内における生活排水処理に関する地域格差の解消を目指してまいります。 
加えて、平成9年度に供用開始した古丹別地区流雪溝については、地域にとって必要不可欠な施設であると認識しているところであります。令和5年度には、北海道による設備更新のための現況調査業務が着手されたところでありますが、引き続き早期の更新を要望してまいります。

(地域公共交通)
高齢化の進展等に伴い、町民の日常生活を支えるバス交通をはじめとして、自家用車によらない移動手段の重要性が増しており、地域が一体となって持続可能な地域旅客運送サービスを確保するため、町民や利用者、交通事業者など多様な関係者の意見を反映し、合意形成を図る場として、「苫前町地域公共交通活性化協議会」の設置を進めているところであり引き続き、より良い地域公共交通の実現に向けて取り組んでまいります。 
また、高齢者及び障がい者の交通手段確保のため、にこにこタクシー運行事業を実施するほか、バス交通を利用して通学する高校生への支援を継続してまいります。

6【健全な行財政運営の堅持】 
7点目は、「健全な行財政運営の堅持」であります。行政が、町民の皆様に信頼され、頼りにしていただけるものであるよう、これまでの制度や慣習を見直し、無駄の排除や情報公開を徹底してまいります。

(行政運営) 
「町民の皆様と真摯に向き合い、対話を重視し、皆様の想いを町政に反映させていかなければならない」という、私の決意を実現する取組の一つとして、「町長と語る会」を開催してまいりました。それぞれの地域にお邪魔をして、ひざ詰めで、ざっくばらんにお話をさせていただいておりますが、引き続き町民の皆様との対話の機会を設けさせていただきたいと考えているところであります。 
事務事業については、引き続き不断の見直しを徹底するとともに、効率的な行政運営と行政サービスの質的な向上を目指し、人事異動などによって、組織の活性化も常に促してまいりたいと考えているところでありますが、私を含め、町職員全員が一致団結して、町民の視点に立ってものごとを考え行動できるよう、更なる意識改革に全力を尽くしてまいります。 
本町の令和4年度一般会計決算では、実質収支額が1億2,679万円の黒字決算となりましたが、近年の大型事業の実施に伴い、地方債現在高及び地方債償還額は依然として高い水準が継続していくものと見込まれるとともに、流動性のある地方交付税の状況から、計画的な事業の実施と財政運営をより一層進めていかなければならないと考えております。 
また、物価高騰や高齢化に伴う社会保障経費の増加は避けられないほか、引き続き行政全般のデジタル化の推進による電算システムの保守機器更新費用や、改修期を迎えている公共施設の維持改修による歳出全体の増額も見込まれることから、これまで以上に特定財源及び自主財源の確保に努めるとともに、各事業の必要性や費用対効果、規模などを再点検し、財源に見合うよう経費全体で徹底した節減を図り、将来に向けて健全な財政運営を堅持していかなければなりません。 
本町においては、これまでも持続的で安定的な財政運営の確立を進めており、各年度決算においても、財政健全化比率の4指標すべてが健全な数値で推移しております。しかしながら、先行き不透明な地方交付税の現状を踏まえると、常に財源不足の懸念があり予断を許さない状況にありますので、限られた財源の有効活用を図りながら現在の財政状況を強く認識し、必要な行政サービスの水準を確保しつつ町民ニーズに応えられる行財政運営に努めてまいります。

【むすび】
以上、町政執行に臨む私の所信の一端を述べさせていただきました。 
依然として、地方行政の最大の課題は人口減少と少子高齢化でありますが、私は、あらゆる分野にわたって、前例にとらわれない新たな発想や行動と、国や北海道の動きを的確にとらえた戦略などが必要であると考えています。 
これまでも、一貫して、ふるさと苫前を「いつまでも暮らしていける苫前」にするため、町民の皆様と真摯に向き合い、皆様の想いを町政に反映させていかなければならない、との決意を述べてまいりました。 
社会が急速な流れで進み、変化し続けている中にあって、今まで以上に、町政運営においては、明確なビジョンを持って臨むことが必要であり、町民の皆様との対話を重視した町政運営を、しっかりと作り上げていくために全力を尽くしてまいる所存であります。 
結びに、改めまして町民の皆様、町議会議員の皆様の、町政に対する一層のご理解とご協力を賜りますようお願いを申し上げ、令和6年度の町政執行方針といたします。

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