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〔クローズアップ〕座談会 みんなに知ってもらいたいヤングケアラーのこと(1)

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北海道苫小牧市

苫小牧総合経済高校生×北海道ヤングケアラー相談サポートセンター長

《加藤高一郎さんプロフィール》
・北海道ヤングケアラー相談サポートセンター(略称:ヤンサポ)センター長
・ケアラー支援ネットワークえべつケアラーズ代表
・苫小牧市子ども・子育て審議会専門委員
ヤングケアラーを支援するための活動を2015年から開始

◎ヤンサポHP
※二次元コードは本紙P.2をご覧ください。

「ヤングケアラー」(大人が担うような家事や家族の介護などを、日常的に行っている子どものこと)について、北海道ヤングケアラー相談サポートセンター加藤センター長から講話をいただきました。
また、座談会では苫小牧総合経済高校生から、「若い世代にヤングケアラーを知ってもらうために」などをテーマに意見をいただきました。

◇「ヤングケアラー」の講話を聞いて感じたこと
加藤さん:講話について、どう感じましたか?
加賀谷さん:ヤングケアラーになると、好きなことや能力があってもそれに取り組めないのは、もったいないと思いました。
加藤さん:みんなヤングケアラーになりたくてなっていませんからね。本人たちは、「他人からかわいそうと言われたくない」などと思っている子が多いので、僕もそう言わないようにしています。
伊藤さん:家庭の事情で、勉強や登校ができないのはつらいですね。
加藤さん:ヤングケアラーは成績の良い子が多いと思います。しかし塾に行く時間もお金もないし、親も行かせてくれない…という子がいます。難しいですね。
元岡さん:もし自分がヤングケアラーだったら、耐えられないかもしれない、というのが心情です。ヤングケアラーは、きっと強い人なのだと思いました。
加藤さん:実際、メンタルなどがとても強いと思います。一喜一憂せず、冷静な人が多いですね。

◇若い世代に「ヤングケアラー」を知ってもらうには
加藤さん:ヤングケアラーのことを、若い方に知ってもらうためのアイデアがあればもらいたいです。
加賀谷さん:SNSでの拡散が良いと思います。
元岡さん:SNSなどへの宣伝が良いと思います。
安念さん:既存のアニメとコラボしたり、ヤングケアラーについてアニメ化したら良いと思います。
加藤さん:SNSは比較的簡単かもしれませんね。アニメもやってもらいたいですよね。国の関係者は、「若い人たちに身近なやり方で周知をしたい」という話をしていたので、ぜひ国にも検討してもらいたいです。

◇講話、座談会を通して感じたこと
伊藤さん:病院で、幼い子どもの保護者を見て大変そうに感じていましたので、もし若くしてその立場になると、もっと大変だと思いました。
加賀谷さん:当事者に、ヤングケアラーの問題について伝える勇気も大切だと思いますが、周りの人に認める心がないと、後悔することになるので、こういう人たちがいるんだという理解を、多くの方がもっと深めるべきだと思いました。
元岡さん:今回ヤングケアラーを初めて知って、いろいろな知識を得られましたし、身近にこのような人がいたら学んだことを生かせるのでは、と感じました。
安念さん:ヤングケアラーという言葉は知っていたのですが、今回深く知ることができて良かったです。もし周りに知らない人がいたら、「ヤングケアラー」とはこのような意味ですと伝えて、手助けができる環境になってほしいと思いました。
加藤さん:僕も8年間活動しているのですけれど、ヤングケアラーについて知らない方が多いです。北海道では去年、ヤングケアラーに力を入れるための条例を作りました。僕もいろいろな市や学校に話に行っています。今回のように、皆さんの声をたくさん聞かせていただけると大変ありがたいので、皆さんも、今日聞いたことをどこかで話す機会があったら、拡散してください。

◎加藤センター長の講話はこちらから
◎座談会動画はこちらから
※二次元コードは本紙P.2をご覧ください。

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