令和5年度 教育行政執行方針(3)

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■生涯学習の充実
次に、生涯学習につきまして、具体的な5点について申し上げます。

▽1　家庭教育力向上への支援
地域ぐるみで家庭教育を支える環境を整えるため、現状に応じた専門家の視点での定期的な情報提供や、青少年健全育成推進委員会、PTA連合会と連携した学習機会の提供を実施し、家庭の教育力の向上に努めてまいります。
子育て中の親子コミュニケーションのきっかけとなる場や親子と地域がつながる場として、就学前親子を対象にした「まめっこクラブ」、小学生を対象とした「親子料理教室」を引き続き開催し、子育て支援の充実を図ってまいります。
放課後の子どもの安全安心な居場所づくりとして実施している「昆布小学校放課後子ども教室」は、安全に充実した活動ができるように配慮し、引き続き週5日開設してまいります。

▽2　学んだ成果を生かす生涯学習の推進
町民の多様な学習ニーズに応じることができるよう、様々な分野において、知識や技術、技能を持ち活動されている方を講師とした町民センター講座を開催し、町民の学習の場の充実を図ってまいります。
生涯学習体制の充実を図るため、生涯学習推進計画「らんらんプラン21」の定期的な点検を継続するとともに、異年齢間の体験活動と次世代の地域リーダーとしての資質向上、地域への愛着を育む活動を推進する「中高生ボランティア活動事業」を引き続き実施し、生涯学習ボランティアを育成する体制づくりに努めてまいります。

▽3　潤いのある地域づくりをめざす社会教育の推進
生涯各期に社会教育活動の推進を図るため、地域の人材派遣を組織的な活動として学校を支援する「学校支援地域本部事業」を引き続き実施し、児童生徒の学習活動の充実と交通安全協会や地域の協力による下校時見守り支援を実施してまいります。
芸術文化活動の推進を図るため、児童生徒作品展や、舞台観賞機会としての「北海道巡回小劇場」を、継続して開催してまいります。
また、今年度は、後志芸術祭「第49回後志俳句大会」が、蘭越町で開催されることから蘭越俳句会や関係団体への支援をしてまいります。
文化財の保存と活用につきましては、町内の史跡を後世に伝えるため、説明板を計画的に整備しており、今年度は、旧港小学校跡外全4か所の説明板を整備してまいります。

▽4　町民と共に創る使い良い図書館活動の推進
みんなが集う花一会図書館とするため、ホームページやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を活用し、新刊本、館内展示、図書館講座等の活動状況を積極的に発信するとともに、外に飛び出す図書館活動として、乳幼児から高齢者まで、すべての世代に読書活動や学習活動が提供できるよう移動図書館を実施してまいります。
また、子育て支援や高齢者福祉、幼稚園、保育所、学校、そして個々の町民との協働・協力関係を大切にした図書館運営に努めてまいります。
絵本を通じてゆっくりふれあう時間が持てるよう、新生児に絵本を2冊贈るブックスタート事業、3歳の時には図書館に来館いただき絵本を1冊プレゼントするブックセカンド事業を引き続き実施し、家庭における幼少期からの読書活動を推進してまいります。
既存の本棚が経年劣化により、使用に耐えられないものも一部あることから、新たに道産材を使用したぬくもりのある書架を設置し、安心で利用しやすい図書館環境の整備に努めてまいります。

▽5　生き生きとした生活をめざすスポーツ活動の推進
町民の皆さんが、いつでもスポーツに親しめる環境づくりに努めるとともに、恵まれた豊かな自然を活用した野外レクリエーション活動の推進や、誰もが気軽に楽しめるニュースポーツの普及を進め、各種スポーツ活動や健康づくり事業への支援等、生涯にわたるスポーツ活動の充実を図ってまいります。
また、町民の皆さんが気軽に参加できる総合型地域スポーツクラブ「らんスポ」の活動と愛好者の拡大を支援し、スポーツに親しむ機会の拡充に努めてまいります。
児童生徒のスポーツ活動の充実につきましては、スポーツ協会が開催する事業及び加盟団体の事業運営に協力し、スポーツ少年団の組織強化や指導者の育成をはじめ、競技力の向上と底辺の拡大を図ることを目指した各種スポーツ大会やスポーツ教室を開催するとともに、全道大会や全国大会への出場を支援してまいります。
児童生徒の減少や指導者不足等、スポーツを取り巻く環境への課題が多くある中、将来にわたりスポーツ活動を継続して親しむことができる環境づくりが必要なことから、中学校での部活動の地域移行も踏まえながら、本町に合った適正なスポーツ環境の体制整備について、スポーツ協会をはじめ各競技団体等、関係機関と連携し協議を進めてまいります。
スポーツ活動の拠点施設となる総合体育館をはじめ、町民プールや総合運動公園野球場、サッカー場等目的に応じて多くの皆さんが利用されております。
今後も、利用者の安全を確保し有効に利用されるよう施設の適正な維持管理を図ってまいります。

■むすびに
以上、令和5年度の教育行政執行方針について申し上げました。
子どもたちのあふれる笑顔、生き生きと躍動する姿は、社会に喜びと活力を与え、明るい未来を期待させてくれます。
次代を担う子どもたちが、変化の激しい社会の中で、たくましく成長し、互いに助け合いながら新しい時代を切り拓いていくことができるように、学校現場をしっかり支援するとともに、学校と連携し様々な取り組みを積極的に進めてまいります。
また、町民の皆さんが生きがいをもって元気に過ごし、豊かで幸せな生活が送ることができるように生涯学習活動の一層の充実に努めてまいります。
業務の執行に当たりましては、町理事者と総合教育会議等において十分協議し、学校や関係団体と密接な連携を取りながら、円滑な執行に努めてまいりますので、町議会の皆様並びに町民の皆さんの御理解と御協力をお願いいたします。