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自治体の皆さまへ

まちの健康だより からだげんき

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北海道足寄町

◆ポリファーマシーに注意!たくさんの薬を飲んでいませんか?
次のことに、思い当たることはありませんか?

・複数の病院で薬を処方されている。
・お薬手帳が複数ある。
・かかりつけ医、かかりつけ薬局(薬剤師)がいない。
・薬が多すぎて飲むのがつらい。
・処方されたとおりに服用しているのに体調が悪い。

これらに思い当たる方は、多剤・重複服薬になっているかもしれません。

◇多剤・重複服薬するとどうなるの?
・体の負担が大きくなる。
処方薬は効き目が強いため、重複することで逆に体の不調を招くことや服用する薬が増えるほど副作用の危険が高まります。
・医療費の負担も大きくなる。
複数の病院を受診した場合、同じ効能の薬が処方されることがあります。これにより医療費が増え、医療保険財政も圧迫します。財政の圧迫は、個々に加入している医療保険の保険料の引き上げにもつながります。

◇ポリファーマシーとは?
多くの薬を服用しているために、副作用を起こしたり、きちんと薬が飲めなくなる状態を「ポリファーマシー」といいます。単に服用する薬の数が多いことではありません。
特に高齢になると複数の病気を持つことが多くなり、6種類以上服用していると、副作用の危険が高くなるといわれ注意が必要です。

◇なぜ副作用が起こりやすいの?
加齢や病気などによって肝臓や腎臓の働きが弱くなり、薬を分解したり、体の外に出したりするのに時間がかかるようになります。また薬の数が増えると、複数の薬が影響し、薬が効き過ぎたり、効かなかったり、副作用が起こりやすくなることがあります。
高齢者は複数の薬を服用することで、物忘れ、めまいによる転倒、食欲低下、便秘、気分が沈むなどの原因になっていることもあります。薬が変わったり追加されたときは、いつもと違う症状がないか注意しましょう。

◇多剤・重複服薬や副作用を防ぐためには?
・お薬手帳を1冊にまとめる(電子版お薬手帳もあります)。
複数冊あると、薬の情報が医師や薬剤師に正しく伝わりません。1冊にまとめることで、薬の効能の重複や副作用を起こさないようにチェックが可能になります。

・かかりつけ医やかかりつけ薬局(薬剤師)をもつ。
日頃の健康状態や病歴、病状、薬の飲み合わせや重複処方、副作用、アレルギーの有無等も継続的に把握した上で、薬の使い方などを教えてくれます。薬についての疑問は医師や薬剤師に相談しましょう。
気になる症状が出てきたときや薬以外で飲んでいる健康食品やサプリメントがある場合は、必ず伝えましょう。

・処方された薬のことを知る。
医師や薬剤師から説明を聞くことはもちろん、薬局で渡される薬の説明書(薬剤情報提供文書)で、なぜ必要なのか、どんな作用があるのか確認しましょう。

・勝手に薬をやめたり、減らしたりしない。
薬が多いからといって、必ず減らすべきということではありません。勝手に薬をやめたり、減らすことで病状が悪化したり、思わぬ副作用が起こることがあります。必ず医師や薬剤師に相談しましょう。

・むやみに薬を欲しがらない。
薬が増えることで副作用の危険が高まります。

・重複受診を控える。
同じ病気で複数の病院に受診すると、受診や薬の医療費もさらにかかります。かかりつけ医をもち、相談するようにしましょう。

・余っている薬や湿布などは、かかりつけ薬局(薬剤師)に相談する。
薬剤師が余っている薬を安全に服用できるか整理してくれたり、医師と相談して新たに処方される薬の量を調整してくれます。
病院受診や薬の服用の状況を、かかりつけ医や薬剤師とともに確認し、体や医療費の負担を減らし、正しくお薬と付き合い健康を維持しましょう。

詳細:
・役場福祉課保健推進担当
【電話】25-2571
・役場住民課保険担当
【電話】28-3857

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