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あしょろ自然誌 Vol.47

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北海道足寄町

◆サラシナショウマ(晒菜升麻)
夏から秋にかけて林道沿いの明るい場所で、他の草より飛び出た白いブラシのような花が目に付きます。よく見ると多数の雄しべをつけた小さな花が集まっています。草丈は1~1・5メートルほどになり、葉は長い柄を持ち2~3回3出複葉です。
若葉は山菜として利用され、あく抜きのためゆでて水に晒すことがサラシナ(晒菜)の由来とされています。また、根は「ショウマ(升麻)」という生薬として使われ、漢方では解熱・解毒・浮腫抑制薬として乙字湯、升麻葛根湯などに使われてきました。
「ショウマ」と付く植物は他にも多くあり、演習林で記録があるものだけでもサラシナショウマと同じキンポウゲ科のルイヨウショウマ、ユキノシタ科のトリアシショウマ、バラ科のヤマブキショウマがあります。分類学的には遠い種類ですが、白く穂状の花やギザギザで複葉の葉など「升麻」の起源植物に似た共通の見た目を持っています。

詳細:九州大学北海道演習林(山内康平・市橋隆自)
【電話】25-2608

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