令和5年度町政執行方針(2)

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■産業振興による足腰の強い活力あるまちづくり
▽特色ある持続的な農林業の展開
農業情勢は、肥料価格等生産資材やエネルギー価格の高騰など、農業経営に大きな影響を及ぼしています。また、国における水田活用直接支払交付金の見直しと畑地化促進は、稲作農業を基幹産業とする本町への影響が懸念されているところであります。
農業が将来にわたって地域を守り、人々の生活を支え、産業として成り立つよう農業者の皆さまとともに関係機関と一体になって連携を図り、農業の持続的発展に向けて推進していかなければなりません。
基幹作物である昨年の水稲作柄は、穏やかな天候に恵まれ、北空知管内の作況指数は「106」の「良」と4年連続で豊作となりました。特産品の「暑寒メロン」については、出荷量が減少傾向にありますが、高値で取引され、食味の良い高品質なメロンが出荷されました。
米の主産地として、自然環境に配慮した安全で良質な農産物の生産を推進し、「うりゅう米」の安定生産に向けた取組への支援を進めます。
また、ブランド作物である「暑寒メロン」については、引き続き生産維持のため、ハウス設置補助事業をはじめ安定して生産者が経営を持続できるよう支援を進めてまいります。
担い手農業者や後継者の育成・確保については、農業後継者未来応援金による支援を図るとともに、昨年設置した就農コーディネーターによる新規就農者への支援を図るなど関係機関・団体が一体となって地域農業の担い手確保を進めてまいります。
スマート農業の基盤となる土地改良事業については、国営緊急農地再編整備事業雨竜暑寒地区「雄飛・新生工区」、「中島工区」が継続して基盤整備事業が実施され、道営経営体育成基盤整備事業は、「北友南地区」及び「東栄第1地区」の基盤整備事業が実施されるほか「東栄第2地区」の調査設計と「渭の津2地区」の採択に向けた調査が予定されており、必要な予算確保に向けた取り組みを進めてまいります。
基幹水利施設については、国営施設応急対策事業「新雨竜二期地区」において、排水機場の修繕工事が予定されていることから、関係機関と連携し、適切な施設維持管理に努めてまいります。
老朽化が進んでいる幹線排水路については、調査測量を実施し、修繕工事に向け準備を進めてまいります。有害鳥獣対策については、農作物をシカやアライグマの被害から守るため、地域住民や関係機関と調整を図り、役割分担をしながら一体となって被害の拡大防止に努めてまいります。
また、近年は居住地へのクマの出没が増えていることから、引き続き対策を講じてまいります。
林業の振興については、森林資源の活用と水資源等の環境保全のため、除間伐等の各種事業を継続実施し、町有林・民有林及び林道の計画的な維持・管理に努めてまいります。

▽産業間連携による活力ある商工業の展開
人口の減少等による購買力低下に加え、燃料・エネルギー価格高騰の影響により、町内商工業者を取り巻く環境は、引き続き厳しい状況にあります。
商工業における経営の安定と近代化促進のため、関係団体と連携を図り融資や利子補給事業を実施するとともに、環境に配慮した店舗改修やにぎわいを創り出す取り組み、起業しやすい環境整備への支援を図ってまいります。
特産品開発については、地元農産物や雨竜沼湿原をイメージした地域ブランド品の創出と開発に取り組むほか、特産品を各種イベント及び町ホームページ等で積極的にPRしてまいります。

▽産業間連携による活力ある商工業の展開
地域の魅力を発信する観光の展開自然豊かな「うりゅう」を代表する観光スポットの雨竜沼湿原は、例年多くの登山客が訪れています。引き続き、登山客の適切な受け入れとゲートパーク施設の維持管理に努めるとともに、登山道については、関係機関と連携を図り、環境整備を進めてまいります。
さらに、道の駅をはじめ、雨竜沼湿原・いきいき元気村など、観光拠点施設の効果的な連携を図り、農産物・商工観光・文化など、「うりゅう」の魅力を観光協会と連携し、情報発信するとともに、イベントへの出店やグッズ販売のほか誘客事業への支援を進めてまいります。
北海道日本ハムファイターズ2023北道応援大使プロジェクトに参画し、各種イベント交流事業への参加や特産品のPRを図ってまいります。
地域おこし協力隊員は、農業分野・ふるさと納税関連で雨竜町の特色を生かしながら、積極的な活動を進めています。
これらの活動を後押しするため、今後においても、諸活動を継続的に支援してまいります。

▽雇用環境の創出と就業機会の確保
就労ニーズの多様化、人材不足により、常時雇用者やパート職員の人材確保も難しい状況にあることから、既存企業・商店における経営強化のため、事業拡充支援等による雇用環境を創出し、就業機会の確保と充実を推進してまいります。