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《特集》鷹栖の未来を支える後継者 3人の若き農家 町長との新春座談会(1)

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北海道鷹栖町

■鷹栖町長 谷 寿男×舟根太陽さん 照井元琢さん 藤井勇輝さん

鷹栖町では行政だけでなく、町民の皆さんの活動により、まちづくりが進められてきました。今号では新春特集として、若者の活動に注目し、農業とさまざまな活動を通して活躍している、3人の若き農家にお集まりいただき、町長と鷹栖の未来を語り合いました。

町長:本日はお集まりいただきありがとうございます。今回は農家の若い人たちに注目して、皆さんの活動や考え、未来の鷹栖についてお話しできればと思い、座談会を開催しました。今日はよろしくお願いします。
それでは、自己紹介からお願いします。

舟根:北野地区に住んでいる舟根太陽です。年齢は早生まれで学年では26歳の年で、鷹栖地区で農家をやっています。年齢が近い農家や町長と話す機会は貴重だと思うので今日はよろしくお願いします。

照井:今年で25歳になりました、照井元琢です。北成地区で父が代表を務める株式会社「鷹總」の一員として農業をやっています。今回は自分の経験してきたことやこれから頑張りたいことなどをお話しできたらと思いますのでよろしくお願いします。

藤井:藤井勇輝です。年齢は照井君と同級生で25歳です。舟根君と同じ北野地区に住んでいて、農業も北野でしています。農業に携わっている期間はまだ短いのですが、一生懸命頑張りたいと思い勉強中です。農業以外に、教育委員会でICTスクールサポーターとして週3回、学校でICT授業の支援をしています。今日はよろしくお願いします。

町長:あらためて、よろしくお願いします。今日は皆さんとお話ができるのを楽しみにしていました。農業のことや、それ以外の活動について聞き、鷹栖町のより良い未来に繋がればと思います。さっそく農業の話を聞きますが、皆さんの経営規模とどんな仕事をしているのか教えてください。

舟根:農業を始めて5年目で、28町弱の水稲をメインにやっています。今年はカボチャとサツマイモの栽培もしました。水稲の作業は全般にやっており、育苗管理も自分でしています。今は父と二人で一緒に色々考えながら作業しています。

照井:私も農業を始めて5年目となります。経営規模としては、私が農業を始める前は、約16町の面積で米作りをしていて、農業を始めた時に個人経営から会社経営に変わり、今では約34町の面積で米作りをしています。面積を増やしたので、1年目は特に大変でした。

藤井:私は農業を始めて2年目となります。13町の水稲とトマトを育てていて、お米の作業は父から教わり、トマトは祖母から教えてもらっています。父から「自分の作物を持ったほうがいいよ」と言われたので、今年は、ホウレン草とサツマイモに挑戦しました。

町長:皆さんの活躍は聞いています。鷹栖町だけではなく、日本で見ても20代で農業に携わっている人は少ないので、貴重な存在だと思っています。ところで皆さんが農業を始めるきっかけとなったのは何ですか。

舟根:正直に話すと、最初は「なんとなく」で農業を始めました。舟根家が代々農家の家系なので、その環境で育っていなかったら農業はしていなかったと思います。それと、兄が二人いるのですが、二人とも農業とは違う道に進んで、祖父から「農家をやってほしい」と言われていたので「なんとなく」やらないといけないのかなと思っていました。特別、農業をやりたいとかはありませんでしたが、今は楽しく農業をしています。

照井:私は小さいころから農家である父親の背中を見ながら育ってきたので、将来は農家になると考えていました。高校は剣淵町の農業高校に入学しました。3年生の時に進路について、戻って農業をするか、進学して勉強を積み重ねるか、父親に相談したところ「時間はまだあるからそんなにすぐ戻ってこなくていい」と言ってくれたので、深川市の拓殖大学北海道短期大学に進学し、卒業後、戻ってきて農家を始めました。

藤井:私は出身が中川町で、父が転勤族ということもあり転勤を繰り返していて、小学生は名寄市で過ごし、中学生の時に鷹栖町に来ました。私の境遇は少し特殊なのですが、親が別の仕事をしながら土日に農業をやっている環境で育ちました。父の農家姿を見て、自分も将来は農家になることしか考えていませんでした。
高校は旭川農業高校に入学し、大学は神奈川県にある明治大学の農学部に進学して、4年間農業経済学について学びました。大学卒業後は滝川市にある花・野菜技術センターに1年間住み込みで、ホウレン草の勉強をしてから、鷹栖町に帰ってきて農業を始めました。

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