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然別湖の氷の厚さ

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北海道鹿追町

春が訪れ、然別湖は開氷の時期を迎えています。白かった表面にブルーの開水面が現れ、また、湖氷が融解時に縦にほぐれていく「キャンドルアイス」が見られる季節となりました。
さて、然別湖では概ね2月の中旬に氷が最も厚くなります。昨年から、何点か代表点を選んで、2月中旬に氷の厚さを観測しています。毎年観測を重ねていくことで、気候変動の影響が見えてくるかも知れません。
図に、昨年と今年の然別湖最深点での積雪と氷の厚さを示しました。昨年は氷の厚さが50センチ以上あったのが、今年は約30センチとおおよそ半分の厚さでした。その原因として、大きく影響するのは氷の上に積もった雪の深さです。雪がたくさん積もると、「ふとん」のような役割を果たし、寒さが湖の水にあまり伝わらなくなるのです。今シーズンは全面結氷した直後の12月下旬にまとまった量の雪が積もり、氷の厚さを測定した2月時点でも多くの雪が積もっていました。気候変動の影響を考えていくときも、冬の寒さだけではなく、結氷開始後にたくさんの雪をもたらす低気圧がやってきやすいかどうか、といった雪に関することにも着目することが大切です。

問い合わせ:とかち鹿追ジオパーク推進協議会事務局(ジオパーク推進課)
【電話】67・2089

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