文字サイズ
自治体の皆さまへ

私たちの友達が会いにきてくれました~2023ストニィプレイン町友好訪問団~(1)

1/26

北海道鹿追町

7月16日、ストニィプレイン町(以下ス町)から、実に4年振りとなる友好訪問団が来町しました。これまでは当たり前のように毎年会えていたス町と鹿追町。久しぶりの再会や新たな出会いを喜んだ人々はどのような交流を図ったのでしょうか。
ス町と鹿追町の「トクベツな9日間」をご紹介します。

◆「毎年夏になると、カナダの人たちが来てくれる」
交流の歴史は38年前にさかのぼります。昭和60年8月、ス町と鹿追町は姉妹都市提携を締結し、昭和62年からは鹿追町の中・高生を対象とした交換留学を開始しました。町民になじみのある「鹿追高校生のカナダ留学」が始まったのは平成9年のことです。以来、ス町からの交換留学生の受け入れや、一般町民訪問団による来町交流、平成27年度から開始した相互住民長期滞在体験事業などたくさんの交流を重ね、両町はかけがえのない絆を育んできました。

「毎年夏になるとカナダの人が来てくれる」「秋になると鹿高生がカナダ短期留学へ行く」。そんな鹿追町のいつもの光景は突如消え去ってしまいました。世界中に猛威を振るった新型コロナウイルスの影響により、双方の来町による交流事業はやむを得ず中止となり、直接顔を合わす機会が激減してしまったのです。
しかし、そんな中でもス町との絆が途切れることはありませんでした。令和3年1月には鹿追町・ストニィプレイン町姉妹都市提携35周年を記念したパネル展を国際交流センター平成館で開催。そのほかにもス町と鹿追をオンラインでつないだ料理教室を開催し、互いの国の食文化を学ぶなど、形を変えてさまざまな交流を図ってきました。

◆327の家族
そしてウィズコロナへと生活様式が変容する中、昨年9月、鹿追高校生が3年ぶりにカナダ短期留学へと出発。今年7月にス町から友好訪問団が来町しました。今年の訪問団は、代表のケリー・マルータさん(役場職員)をはじめ、一般参加者1人、中高生9人の計11人。これまでに、延べ410人の留学生・友好訪問団が鹿追町を訪れ、327家庭がホストファミリーとして受け入れを行っています。

◆それぞれのおもてなし
「ハロー!」と元気な声が響いたこども園しかおい。訪問団が訪れた4日目のこの日、にこにこ笑顔の子どもたちが一生懸命に練習した英語の歌で訪問団をお出迎えしました。子どもたちに言葉の壁はありません。一緒に折り紙やコマ遊びをして遊ぶ様子は、さながら近所のお兄ちゃんお姉ちゃんが遊びにきてくれたかのよう。豊かな表情でコミュニケーションをとり、つかの間の交流を楽しんでいました。お別れの際には、自らハイタッチを求める子どもたち。「また遊ぼうね!」の気持ちが伝わるように手を重ねていた姿が印象的でした。
各小学校ではそれぞれに特色ある交流が行われました。鹿追音頭を一緒に踊ったり、笹川地区の伝統芸能である御神楽を披露したりと、各校の工夫を凝らしたお出迎えに笑顔で応えてくれた訪問団。中学校ではタブレットを活用した自己紹介や、ミニバレーで汗を流すなど盛りだくさんの1日となりました。
たくさんの拍手とカナダの国旗で歓迎したのは5日目に訪れた鹿追高校。パークゴルフや卓球を一緒に楽しんだのち、神田日勝記念美術館を訪れ作品の紹介を鹿高の生徒自ら英語で伝えました。驚きなのはその英語力。学芸員による日本語の解説を聞き、すぐに英語に通訳。訪問団との会話を楽しんでいました。放課後は部活動に参加。書道や茶道、野球などさまざまな部活動に顔を出し交流を図りました。途中、訪問団の「吹奏楽部が見たい」との要望にも、すぐさま生徒同士で連携をとり、英語で受け応え。主体的な学びの成果が形となって現れた瞬間でした。

5日夜に行われた歓迎会では、ホストファミリーをはじめとした多くの鹿追町民が訪問団をお迎えしました。両町が心のこもった記念品を贈り合い、最初は緊張した面持ちの訪問団の皆さんも、ホストファミリーたちと円卓を囲み、次第に和やかな雰囲気で会話を楽しんでいました。

・ロシーン・フレミングさん
2015年から鹿追高校生のホスト家庭をしてきました。今度は自分が経験する番になり嬉しく思います。このような機会を与えてくれた鹿追町・ス町に感謝するとともに、優しさとホスピタリティに溢れたホスト家庭の家族は一生心に残り続けるでしょう。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU