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令和6年度 町政執行方針(3)

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北海道鹿部町

■地域公共交通対策
次に、地域公共交通について申し上げます。
地域公共交通は、通勤、通学、買い物、通院など、日常生活における移動手段として欠かすことのできないものであります。
本町では、令和3年度に定額で町内を循環する「しかバス」、令和4年5月には、路線バスの空白地域におけるデマンドバスの運行を開始しているところですが、依然として利用者が少ない状況にありますので、利用者や鹿部町地域公共交通活性化協議会など関係機関との連携を深めるとともに、令和5年度に策定した「鹿部町地域公共交通計画」に基づき、公共交通の利便性、効率性の向上を図り、持続可能な生活路線の確保に努めて参ります。
令和6年度においては、現在、国が推進しております、「共創・Maas実証プロジェクト」の補助金を活用し、多様な交通体系の可能性について調査を行い、移動選択肢の充実についても検討して参ります。
また、北海道新幹線「新函館北斗~札幌」間の開業に伴う、JR函館本線の並行在来線については、札幌開業の5年前となる令和7年度までに経営分離後の方針を決定できるよう、引き続き、沿線自治体で構成する北海道新幹線並行在来線対策協議会において協議を進め、札幌延伸後の公共交通の確保に努めて参ります。

■子育て支援の充実
次に、子ども・子育て支援について申し上げます。
子育て支援については、「第2期鹿部町子ども・子育て支援事業計画」に基づき取り組みを進め、令和7年度からの「第3期鹿部町子ども・子育て支援事業計画」の策定に着手して参ります。また、令和5年度に引き続き、子育て負担ゼロへの挑戦として、年次ごとに施策を示した「子ども未来きらきらプラン」に沿って、幼稚園、小学校、中学校の給食費を無償とする「給食費無償化事業」、教具を含む教材を無償にする「教材完全無償化事業」、宿泊研修や見学旅行を無償とする「教育行事無償化事業」、幼稚園および中学校入学時の制服やジャージを無償とする「制服等無償化事業」を実施して参ります。
母子保健事業については、子育て世代包括支援センターを中心に妊娠から出産、子育て期までの総合的な支援を推進して参ります。
また、新たに5歳児健診を実施し、就学を迎える前の5歳児の心身の成長発達を確認し、保護者の子育てに関する悩みや不安を軽減し、安心して就学を迎えることができるよう支援して参ります。

■地域福祉の充実
次に地域福祉について申し上げます。
住み慣れた町で、人と人とのつながりを大切に、誰もが安心して暮らしていくため、鹿部町社会福祉協議会をはじめとした町内会、民生委員・児童委員協議会、ボランティア団体など地域の福祉を推進する関係団体と連携・協力しながら、身近な地域での支え合い・助け合い活動を推進して参ります。
また、災害時に避難行動要支援者が円滑かつ安全に避難できるよう、引き続き、要支援者に関する情報収集やデータの更新を実施し、避難支援計画を策定して参ります。

■高齢者福祉の充実
次に、高齢者福祉について申し上げます。
本町の高齢化率は41%を超え、高齢者を取り巻く状況も複雑化しており、高齢者一人ひとりが住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができるような取り組みが必要となっております。
令和5年度から実施しております、地域公共交通で利用できるクーポン券を配布する「高齢者等移動支援事業」、一人暮らし高齢者の安否確認や見守りを行う「生活支援見守りサービス」を継続し、地域で暮らす高齢者の社会参加の支援や見守り活動に取り組んで参ります。
また、近年、本町においても介護人材の不足は大きな課題となっております。高齢者のニーズに対応した適切なサービスを提供するためには、介護サービスの担い手の確保に向けた取り組みが必要となっております。
令和5年度において見直しを行った第2期鹿部町地域福祉計画に基づき町内事業者と連携して、本町における高齢者福祉サービスの提供体制の持続可能性を担保するための支援を推進して参ります。

■障がい者福祉の充実
次に、障がい者福祉について申し上げます。
令和6年度からは第6期鹿部町障がい者計画・第7期鹿部町障がい福祉計画に基づき、「障がいのある人も一人ひとりが尊重され地域で安心して心豊かに暮らせる共生のまち」を目指し、各種障がい者福祉サービスを充実させ、就労支援や社会参加の促進など、障がいのある人が安心して暮らしていけるよう努めて参ります。
また、地域活動支援センター事業であります「農カフェ」では、自分たちで作った野菜を利用したメニュー開発に取り組み、障がい者の就労と交流の場として活動を推進して参ります。

■保健事業
次に、保健事業について申し上げます。
すべての町民が健康でいきいきと心豊かに暮らせるよう、健康増進や生活習慣病予防のための取り組みを継続して参ります。
令和6年度からは新たに帯状疱疹の発症予防と後遺症を予防するために、50歳以上の方を対象に帯状疱疹予防接種の接種費用の一部助成を実施いたします。
また、働き盛り世代の健康課題を解決するために、国保データベースシステムを活用し現状把握を行い、令和6年度からの第3期鹿部町データヘルス計画に基づき、特定健診や特定保健指導を推進して参ります。
また、高齢者の疾病予防と重症化予防については、保健事業と介護予防の一体的事業を実施し、心身の活動機能の低下で引き起こされる「フレイル」の予防に努めて参ります。

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