不登校は、どの子にも起こり得ます。問題行動ではありません。
お休みして自分を見つめ直す時間が必要なこともあります。焦らず、一人で悩まず、一緒に考えましょう。
不登校の児童生徒の数が増えています。このうち、約4割が学校やその他の支援機関などで専門的な相談・指導などを受けられずにいることが分かっています。
子どもは社会全体で育てていくもの。学校だけでなく、多様な学びの場や相談体制があります。
お子さんも保護者の方も、一人で悩まず、一緒に考えましょう。
■不登校児童生徒・保護者のためのサポートガイドを公開しています
「千葉県 不登校支援」で検索
■県内の不登校児童生徒数の推移
(カッコ内は全児童生徒数に対する割合)
■千葉県不登校児童生徒の教育機会の確保を支援する条例
条例の理念:
・学校に登校できるようになることのみを目標とせず、将来の社会的自立を目指します。
・一人一人の状況に応じた多様な学習活動を認め、支援します。
「千葉県 不登校 支援条例」で検索
県ではこの条例を昨年4月から施行し、不登校児童生徒の状況に応じた施策を総合的に進めています。
■教室の他にもある、多様な学びの場
不登校は誰にでも起こり得ることです。学校をお休みしても、個々のニーズに応じた多様な学びの場があります。
◇教育支援センター
市町村の教育委員会が設置する施設で、児童生徒一人一人に合わせた個別学習や相談などを行ってくれる場所です。
一覧はサポートガイドをご確認ください。
◇校内教育支援センター
学校には行けるけれど自分のクラスに入れないときや、少し気持ちを落ち着かせてリラックスしたいときに利用できる、学校内の空き教室などを活用した部屋のことです。
児童生徒のペースに合わせて相談に乗ってくれたり、学習のサポートをしてくれたりします。
◇フリースクールなど(民間団体)
体験活動などを通した居場所づくりを行っている団体、学習活動に重きを置いている団体などさまざまです。
それぞれの独自性・多様性を持ちながら、児童生徒の状況に応じて、人と関わる機会や安心して過ごせる場所の提供などを行っています。
「千葉県FS等ネットワーク」で検索
◇中学生向けオンライン授業(令和6年度開始予定)
令和6年度から中学生向けオンライン授業の配信を予定しています。
詳細は、決定次第、県のホームページに掲載します。
■多様な学びの場に関するQandA
Q:教育支援センターなどの支援機関を利用すると、どのような効果がありますか?
A:子どもの心の状態の変化や、学習・活動への意欲が回復したとの声があります。保護者については、孤立感の解消や、「子育てに自信が持てた」「子どもが好きになれた」など前向きに子育てに向き合えるようになったとの声があります。
Q:欠席日数が多いと、県立高校の受検で不利になりますか?
A:県立高校入試では出欠席は点数化されません。また、年間の欠席日数が30日以上の場合などに、志願者は自己申告書を提出することで、欠席が多い理由を説明することもできます。この自己申告書は、提出されたことにより不利益な取り扱いをされるものではありません。
■子どもが学校に行きたくないと言っている…どこに相談すればいいの?
◇お子さまが学校に行くのを嫌がったり、遅刻や欠席が増えてきたりしたら、まずは学校にご相談ください。
「チーム学校」として、学級担任だけでなく、管理職、養護教諭などが連携して対応します。さらに、スクールカウンセラーなどに専門的な相談もできます。
◇親同士で気持ちを共有したい…「親の会」
不登校の子どもを持つ親が、同じ悩みを持つ親とお互いに体験を語り合ったり、情報を共有したりすることで、気持ちを受け止め、考え方を深め合う機会を提供しています。
サポートガイドに一部団体をご案内しています。開催日時や場所は各団体にお問い合わせください。
▽チーム学校
・教職員
・校長・教頭
・学級担任
・養護教諭
・スクールカウンセラー
・訪問相談担当教員
・スクールソーシャルワーカー
■LINEで相談待ってるよ
◇中高生SNS相談@ちば
そっと悩みを相談してね
県内の中高生(本人)を対象に、LINEを活用した相談窓口を開設しています。
専門のカウンセラーがお答えします。誰にも知られず、どこからでも相談できるので、どんな悩みでも気軽に相談してください。
受付時間:毎週火・木・日曜日18時~22時
相談方法:本紙の二次元コードから友だち登録
問合せ:県教育庁児童生徒安全課
【電話】043-223-4054【FAX】043-221-6570
<この記事についてアンケートにご協力ください。>