ふるさとあの日あの時間 The History vol.91

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今年も海水浴の季節が近くなってきました。片貝海水浴場の恩人中西忠吉(明治6年～昭和26年、一八七三～一九五一)を顕彰する記念展「中西月華の見たふるさと、絵はがきと写真のなかの九十九里」が平成21年(二〇〇九)8月下旬、望月美術館で開催されました。その案内チラシには月華の紹介がなされています。「片貝西の下で薬局を開いていた中西忠吉は、俳句を好んで月華と号し、写真に巧みで、交遊を愛し、また九十九里の観光地化に尽力しました。月華の写真は、趣味的・芸術的な作品であるとともに、九十九里を広く紹介する写真集や絵はがきとして刊行され、地域おこしの実践的な活動に大いに使われました。そこには、明治終わりから大正・昭和にかけての、活き活きとした九十九里の姿が切り取られています。」
本展は東京成徳大学(八千代市)の鶴巻孝雄教授と門下の学生が主催して実行委員会(代表本町在住の井上隆男先生)が協力。町教育委員会・商工会・観光協会の後援を得て、町内外の沢山の方が来館しました。
鶴巻孝雄先生の記念講演「九十九里、文化・文芸運動の象徴性ー中西月華とその仲間たちー」が、町中央公民館で開催され、中西月華が広く人々に認識されることとなりました。
(九十九里町文化財審議会委員　齊藤　功)