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「佐倉市立幼稚園の閉園方針」を決定しました

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千葉県佐倉市

佐倉市教育委員会は、佐倉市立幼稚園(佐倉幼稚園・和田幼稚園・弥富幼稚園)を、令和6年3月31日をもって閉園とする方針を決定しました。

■方針決定の過程

01 園児数の減少
近年は、幼児教育・保育の無償化、働き方の多様化等に伴う保育ニーズが高まると同時に、人口減少・少子化の進展に伴い、市立幼稚園への入園児が年々減少し(A)、令和5年度の入園児は1名と激減しました。
今、未就学児の幼児教育と保育をめぐる環境は転換期を迎えており、幼児の健やかな成長を促すための園児数の確保が難しくなっています。また、市の就学前人口の減少(B)や佐倉市人口ビジョン(C)の推移から、今後も園児の大幅な増加は期待しがたいものとなっています。

(A)公立幼稚園在籍数推移

※令和5年度の17人のうち、16人は令和6年3月に卒園します。
・佐倉幼稚園14人(13人)
・弥富幼稚園3人(3人)
・和田幼稚園休園中
( )内は、今年度卒園する人数

(B)就学前人口

※年間平均約80人の減少傾向となっています。

(C)人口ビジョン0歳人口推移

※令和5年度時点では、人口ビジョン(計画値)よりも実際の出生率が低下し、少子化が進展している状況となっています。

02 集団の中で学ぶ環境の重要性
教育委員会では、就学前のお子さんが、同年代の子どもたちと友達づくりをし、話し合い、協力し合うことができる、集団の中での学びの環境は、その健やかな成長を促すため、とても大切だと考えています。
同年齢の子どもたちとの中で、成長に合わせて、主体性や協調性、社会的態度を身に付けていくことは、幼稚園から小学校へのつなぎの側面からも、重要です。
佐倉市立幼稚園については、令和5年度の入園者が1名と急激に減少したことで、このような集団生活の営みの場を提供することが難しくなってきています。

03 市内幼稚園等の状況
市内の私立幼稚園などにおいては、特色ある幼児教育が展開され、幼児教育を受けられる環境が整備されています。
現状では、市内幼稚園・こども園の利用者のうち、約99%の園児たちの幼児教育は私立幼稚園や子ども園で担っている状況です。また、市内の私立幼稚園などの定員充足率は、
・私立幼稚園:50.9%
・幼稚園型認定こども園:83.7%
・幼保連携型認定こども園:73.5%であり、定員に空きがある状況となっています。

04 総合的な判断
幼児教育の無償化制度に加えて、少子化の進展、保育ニーズの高まりなど、社会情勢の変化を踏まえ、長期の視点に立って総合的に判断した結果、佐倉市立幼稚園の運営を継続していくことは難しいと考え、閉園は致し方ないという結論から、令和5年7月の佐倉市教育委員会会議において、佐倉市立幼稚園の閉園方針を決定しました。
今後は、佐倉市議会において、審議されるものとなります。
※学務課ホームページでも情報を掲載しています
※二次元コードは、本紙をご覧ください。

■Q and A
▽佐倉市立幼稚園の運営コストは?
1年間で約8,800万円(令和4年度決算)となります。

▽閉園後、新入園児の1人はどうなりますか?
新入園児の1人については、責任を持って対応に努めます。

▽市立幼稚園を継続した場合にどのような問題があるか?
教育委員会では、子どもの教育環境を一番に考え、少ない人数では、集団生活という点において、責任を持った幼稚園教育が提供できないと考えています。

▽特別な支援を必要とする園児については、どのように対応するのか?
現在、私立幼稚園や認定こども園においても、特別な支援が必要となる園児については、多数受け入れていただいている状況となっています。また、今後も県や関係機関と連携を図りながら、相談や支援など対応に努めます。

▽跡地の利用については、どのように考えているか?
有益かつ最適な跡地の利用方法を見出すために、さまざまな視点に立った検討が必要ですので、教育委員会に限らず市役所全体で慎重に検討します。

問合せ:学務課
【電話】484-6186

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