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市美術館コレクション探訪

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千葉県千葉市中央区

高 嵩谷(こう すうこく)
〔渡舟雨宿図屏風(わたしぶねあまやどりずびょうぶ)〕六曲一双のうち〔渡舟図〕江戸時代中期
渡し舟に乗り合わせた人々、急な雨に軒先を借りる人々。老若男女、さまざまな階層や職業の人々が偶然に場を共有することになる、ふたつの情景が描かれて人気があったペアの屏風のうちの一隻です。侍や僧、好奇心いっぱいの子どもたちもいて、駕籠かきも舟上では一休み。馬も乗せようとしている、その脇の岸辺では、異国人風に扮装した飴売りの行商に二人の子が歓声をあげて駆け寄っています。高嵩谷(1730-1804)は江戸の人気絵師・英一蝶(はなぶさいっちょう)の孫弟子にあたります。絵師の巧みな描写と同時に、この情景を繰り返し絵に求めた江戸の人々の心情にも心寄せて味わいたい作品です。
(常設展示室にて9月5日から11月5日展示)

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