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スポットライト

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千葉県松戸市

■規格外のポテンシャルと周囲の縁で開いた夢の扉
千葉ロッテマリーンズ
(県立幕張総合高等学校3年)
早坂 響(はやさか おと)さん

「見ている人がワクワクするような速い球を投げたいです」と語るのは、昨年10月に行われたプロ野球ドラフト会議で千葉ロッテマリーンズから4位指名を受けた、松戸市出身の早坂響さん。「まずはしっかりと身体作りに励んで、早く1軍のマウンドに立てるようにしたい」と目前のビジョンを立てながら、「今の目標は155キロ。夢は160キロのストレートを投げること」と、速球派ピッチャーとしてさらなるレベルアップを見据えます。
東部小学校2年生の時に野球を始め、第五中学校時代は主にキャッチャーとしてプレー。「高校進学時には、自分がプロになる姿なんて想像もしていなかった」という早坂さんに転機が訪れたのは、幕張総合高等学校2年生の5月のことでした。同校の柳田大輔(やなぎだだいすけ)監督からピッチャーに挑戦してみないかと勧められ、ほとんど練習もしないままいきなり練習試合のマウンドに立ったそうです。柳田監督は『ある意味ギャンブルでしたが、肩が強かったので速い球が投げられるだろうとチャレンジさせてみたら、想像以上のポテンシャルを秘めていました』と当時を振り返ります。
2年生の10月にピッチャーに完全転向し、その後、3年生の春にエースの座をつかむと、迎えた夏の全国高等学校野球選手権千葉大会では、転向当初130キロ余りだった球速は最速151キロを記録。わずか1年足らずでメキメキと頭角を現した早坂さんは毎試合完投の活躍を見せ、同校初となる5回戦(ベスト16)にまで勝ち上がります。最後は県大会を制した専修大学松戸高等学校に敗れましたが、「悔しい気持ちもあったけど、それよりも高校野球をやりきったという思いが強かったです」と、チームメイトと駆け抜けた日々を笑顔で振り返り、「柳田監督をはじめ、トレーナーなどお世話になった人たちとの縁が結果につながりました」と感謝の思いを口にします。
小学生の頃には、千葉ロッテマリーンズのファンクラブに入っていたという早坂さん。これからは、当時夢中で応援していた球団の一員として、新たなステージへ進みます。憧れの選手には同じ松戸市出身の涌井秀章(わくいひであき)投手(現・中日ドラゴンズ)の名前を挙げ、「自分がロッテを好きになったときにエースとして活躍していた選手です。今度は自分が同じくらいチームに貢献できるようになりたいです」と地元球団での活躍を胸に誓います。
短期間で急成長を遂げた規格外のポテンシャルと、周りの縁に導かれて、憧れのプロへの扉を開いた早坂さん。「投手としての経験は浅いですが、自分が活躍することで松戸市の名前を全国に“響”かせられるように精一杯頑張るので、応援よろしくお願いします」と力強く語ります。
周囲の人たちと紡いでいく縁とたゆまぬ努力によって成長を続ける未完の大器が、プロ野球のマウンドで大輪の花を咲かせる日はそう遠くないことでしょう。

早坂選手が昨年11月29日に市を表敬訪問したときに行ったインタビューなどを、市ホームページに掲載しています。ぜひご覧ください。

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