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千葉県睦沢町

今月のテーマ『睦沢町は糖尿病が多い?』
保健師:藤生 智子

健診の結果はいかがでしたか?
町の集団特定健診(国民健康保険加入者対象)が6月13日から21日の8日間、農村環境改善センターで実施されました。

■健診受診率県内上位
毎年、千葉県国民健康保険団体連合会で分析された特定健診・特定保健指導等実施結果状況表では、町の健診受診率は県内で令和3年度3位、4年度2位と受診率はとても高く、睦沢町は健診に対する意識が高い傾向にあります。

■結果はワースト1位の項目も
しかし健診結果をみると、血糖値がとても高い傾向にあり、県内でも令和3年度においては県内ワースト1位となっていました。
ご自身の健診結果を今一度見返してみてください。
血糖検査の項目は、HbA1c(ヘモグロビンエーワンツー)や「空腹時血糖」または「随時血糖」です。
この値が高いと糖尿病の恐れがありますので、基準値を外れ受診が必要な方は、早めの受診をお勧めします。
糖尿病は自覚症状がないまま全身の血管や神経を傷つけ、失明や腎臓病、心臓病、脳卒中などの深刻な病気を引き起こす要因になります。(広報むつざわ7月号健康こらむ「本当は怖い糖尿病」をご覧ください)

■重症化すると医療費も膨大に
1人あたりの医療費(国民健康保険)の令和3年度速報値では睦沢町が1番高く、令和4年度の内訳では、1位が糖尿病となっています。
すでに治療中の場合は、自己判断で治療を中断せず、重症化しないようにすることが大切です。

■よく噛んで糖尿病予防
虫歯、歯周病、歯の喪失やそれ以外の歯・口腔の疾患により、よく噛めないと野菜などの摂取が少なくなる一方、脂質や総エネルギー量が増え、生活習慣病のリスクが高まることが指摘されています。
よく噛むことで満腹感が早期に得られ食事量を抑えられることや血糖値を下げるインスリンというホルモンがしっかり分泌され、糖尿病の予防になります。
特定健診の質問項目に「よく噛んで食べる時の状態はどれにあてはまりますか」とありますが、「噛みにくいことがある」「ほとんど噛めない」と回答している割合が県の平均よりも町の方が高い傾向にありました。
大人の歯は28本(親知らずを加えると32本)よく噛める本数は18本から20本といわれています。入れ歯でも差し歯でも20本の歯を保持し、糖尿病の予防をしましょう。

(令和4年度)

(資料:KDB国保データベースシステム)

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