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特集1・自分らしく輝けるまち(1)

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千葉県館山市

人生100年時代 いつまでも自分らしく輝けるまちへ

館山市の高齢化は、国全体の想定よりも20年ほど早いスピードで進行しています。65歳以上の市民の割合を示す高齢化率は令和3年に40%を超えました。「人生100年時代」と言われるなか、国の調査によると、「日常生活に制限のないとされる“健康寿”は、女性が75.38歳、男性が72.68歳(令和元年値)」とされています。
市には、仕事やボランティア、趣味など様々な活動を通じてアクティブなライフスタイルを確立し、充実した生活を送る方が多くいます。今回は6人の方にインタビューして、“自分らしく、楽しく生きるヒント”を伺いました。

◆子どもたちの笑顔が原動力
コーチで輝く 松坂誠一さん(67歳)
少年野球・館山リトルエンジェルス監督
元気に暮らすコツ:「謙虚に人の話を聞く。人の話に耳を傾ければ、自分の悩み事を解決するヒントがある。」

夏の日差しとセミの鳴き声に包まれながら、子どもたちに野球を教えているのは館山リトルエンジェルス監督の松坂誠一さん。このチームを作り、監督になってから今年で48年目を迎えました。
子どもが好きで、ワイワイ集まって何かをすることが好きなため、野球を教えるだけでなく、チームの子どもたちとともにキャンプや山登りなど、様々な体験を行っているそうです。
「頑張れる子になってほしい。少年時代に夢中になったり頑張れた経験があれば、勉強や家庭のことでも頑張れるようになれる。将来くじけそうになった時に、立ち直れる人に育ってほしい。」という思いで指導する松坂さん。この日の練習にはチームOBの高校生も駆けつけ「子どもたちの成長や変化を感じたり、元気に球を追う姿を見ると嬉しくなり、私も力が湧きあがる。」と笑顔が輝いていました。

◆新たな仲間と出会えた喜び
仕事で輝く 渡邊勳さん(74歳)
シルバー人材センター会長
元気に暮らすコツ:「健康第一!仲間と一緒に仕事するために、睡眠もしっかりとる。」

炎天の中、うっそうと茂る雑草やツタを相手に草刈機を巧みに扱うシルバー人材センターの草刈り班の班長として、会長である渡邊勳さんも働いています。草刈りの依頼が増える夏場の作業では、水分補給の声掛けやこまめな休憩などが重要です。
定年退職後に館山に戻ってきた渡邊さんは、友人に誘われてシルバー人材センターに登録。自宅や農作業で慣れた草刈りのスキルを活かして活動しています。「気の合う仲間たちに恵まれ、冗談言いながら作業するのが楽しい。」と語る渡邊さんの周りでは、班の方々が和気あいあいと汗を流していました。

▽一緒に働く仲間を募集中!!
草刈り班・草取り班・剪定班など業務も細かく分かれているため、“私のできる”が活かせます。
詳しくは本紙13ページをご覧ください。

◆「口笛の 唱歌涼しき 余生かな」
趣味で輝く 櫛引明江さん(86歳)
俳句創作
元気に暮らすコツ:「多くのお友達と仲良くすること。やりたいと思ったときにやること。」

「ハガキの切手代でできるお金のかからない趣味だから続けているのよ」と冗談っぽく話してくれたのは、俳句の創作活動をしている櫛引明江さん。友人の誘いで60歳から俳句を始め、これまでに様々な賞の受賞や、新聞・雑誌などで作品が紹介されています。俳句の創作活動に一役買っているのが日々の生活をメモした「行動日記」で、これまで書き続けた日記は20冊以上あります。
「俳句仲間から来る連絡がいつも楽しみ」な櫛引さんは、週1回麻雀をしたり、同級生と文通をするなど、多趣味で多くの友人と交流しています。おしゃべりや手紙をしたためる中で俳句が思いつくこともあるのだとか。
「やりたいと思ったときにやる。やってみて好きでなければやめるし、好きなものは続く。」と、好奇心旺盛なことが、元気の秘訣だと教わりました。見出しの作品は、櫛引さんのお気に入り作品です。

◆ジイヤの「挑戦力」 マネする孫
起業で輝く 浅野孝一さん(75歳)
介護相談東雲神戸 管理者兼ケアマネジャー
元気に暮らすコツ:「早起きすること。仕事に励むこと。仲間とともに学び続けること。そして孫の存在。」

60歳まで校長先生をしていた浅野孝一さん。介護の仕事を始めたきっかけは看護師だった妻の熱意でした。夫婦でデイサービスを起業し、利用者のためにより良い介護をしたいという思いから70歳で「ケアマネジャー」の資格を取得しました。
「仕事を通じて色々な方と関われるのが楽しいです。若い方からも、人生の先輩である利用者からもそれぞれ知識や経験を学ばせてもらっています。」と向上心にあふれていました。
「残りの人生、健康で元気がある限りこの仕事を続けていけたら幸せだ。」と語る浅野さんを“ジイヤ”と呼ぶのは、人の仕草をよく見ていてすぐにマネするというお孫さん。
定年退職後に未経験の介護業界で初めて起業するという挑戦や、利用者やその家族に寄り添うことを大切にしているジイヤの姿をきっと見ているに違いありません。

問合せ:高齢者福祉課
【電話】29-5386

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