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自治体の皆さまへ

座談会 市長×協力隊 香取市の印象とこれから

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千葉県香取市

伊藤 友則(いとう とものり)市長
農業振興分野 大﨑 拓也(おおさき たくや)さん
シティプロモーション推進分野 正慶 真弓(しょうけい まゆみ)さん
観光振興分野 顔 冬子(かお ふゆこ)さん
移住・定住分野 プレハノフ 栞理(しおり)さん

■移住のホンネ
日頃から地域を盛り上げるため、いろいろな分野で活動中の「地域おこし協力隊」。市外から移住してきた皆さんへ、香取市についてのホンネを聞きました。
普段なかなか話せないことを、市長と語ってもらいます!

◇香取市の可能性
大﨑:恥ずかしながら、協力隊になってから小野川や佐原の大祭のことを初めて知ったんですが、文化的にも本当にポテンシャルのあるまちだなという印象です。周りにも祭り好きが多くて、大祭でも知り合いが山車を引っ張っていたり、すごく楽しくて。農業の面でも、農家さんがたくさんいて情報交換もしやすいですし、農業の話題を出しやすいですね。

市長:農業分野は、いま若い世代の人が非常にアグレッシブにチャレンジしていて、新しい6次産業化などの分野へも投資をしていたり、すごく頑張っています。仕事として農業を選んでもらうには、やっぱりしっかり稼げるモデルを作らなければいけない。用水問題や後継者問題も重要です。近郊農業で香取のブランドが都市部に届いていくよう、より発展していってほしいですね。

正慶:香取市には農業に興味があって移住される人が多いと思いますが、私はもともと関心がありませんでした。なのに、気付いたら葉っぱを見て何の畑か分かるようになっていたり。「農ある暮らし」が実に色濃く、深く生活に息づいている地域なんだということをあらためて実感しています。観光地もあり程よく便利で立地も良いので、農業・観光・暮らしを掛け合わせたさまざまな可能性のある地域だと思います。

◇人のつながり
プレハノフ:香取市の皆さんは、自分事みたいに接してくれて、もうホームみたいな感じで、良いところに来たなと。これからもっと地域に入っていきたいと思っています。

顔:地域おこし協力隊は市役所と民間の架け橋のような存在だと思っています。「困った事があったら協力隊に連絡してみませんか」といえる窓口がもっと身近にほしいです。私たちも地域の人とコミュニケーションを取れるし、信頼関係のうえで話してくれることも多々あると思います。

市長:問い合わせのしやすさと周知は大事ですね。観光でも商工でも重要になってくると思うのですが、市内にも横断的にいろんなことを企画して人をマッチングさせたり、新しさを生み出したりしてくれる人たちがいて、さまざまな分野をミックスしていい流れを作ってきてくれている。皆さんにはこの流れをさらに醸成させ、多様な変化をもたらしてほしいと思います。

◇これからのために
大﨑:6次化など新しいチャレンジに貢献したいということと、自身の目標である独立就農に必死に向かっていくことで、突破口が見えてくるのではないかと思っているので、そこに集中していきたいです。

正慶:協力隊や市外から移住してきた若い人が頑張っているというのは、香取市の持つ魅力的な資源の一つ。これがゆくゆくは市のシティプロモーションにつながっていくだろうと思っています。どの協力隊員の活動も、市役所の仕事も根幹は「香取市での暮らし」だと思うので、分野や担当課関係なくアイデアを出し合えるような関係性があれば今後、高いポテンシャルを持っている香取市と協力隊と、相互作用でよりパワーアップしていけるんじゃないかと思います。

市長:横断的というのが非常に大事ですよね。まさにシティプロモーション推進室においても、課を横断した物事への挑戦、チャレンジへの期待もあります。既存の概念を壊すようなネットワークを作って、今までにない化学変化を起こしてもらえると嬉しいですね。

◇多様性への対応
プレハノフ:「やさしい日本語」を使って減災・防災に関わる活動をしたいと思っています。海外から旅行者として来る人もいますし、災害はどうしても避けきれないものなので、言語の部分で何かできれば。地域に解け込みながら、誰もが安心なまちづくりに協力していきたいです。

顔:私もSNSで中国などにさまざまな発信をして、香取市のPRによって観光客と移住者を増やしたいです。あと、地域の高齢者の見守りに関わる活動をしたいと思っています。地域の人たちと団結してやっていきたいですね。

市長:市のYouTubeに協力隊が一緒に出てもいいですよね。皆さんの露出も増えないと。移住者が市にどう馴染んでいくかという点は、まだまだ支援できていない部分があります。市内のさまざまな移住者と地域おこし協力隊との掛け算も面白いかもしれないですね。皆さんの情熱や経験をもっと活動に生かせるよう、行政側からも支援や情報共有をしていきたいです。香取市を活性化していきたいという思いは皆さん同じだと思いますので、これからもコミュニケーションを密にして、一緒に進んでいけるよう、よろしくお願いします。

隊員みんなで香取市を盛り上げていきます!

■地域おこし協力隊とは
地域おこし協力隊は、都市地域から過疎地域などの条件不利地域に住民票を異動し、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PRなどの地域おこし支援や、農林水産業への従事、住民支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図る取り組みです。市では9人の隊員がそれぞれの分野で活動しています。

■香取市地域おこし協力隊員のおもな活動
移住・定住分野:移住相談や市内モニターツアーなど、移住・定住の促進に取り組む
シティプロモーション推進分野:広報取材やSNS運用など、市と協力隊を市内外へPR
観光振興分野:新たな観光資源発掘やツアーの企画など、市の魅力を発信中
農業振興分野:市内の農家や農業法人で研修をしながら、独立就農や農業の新たな可能性を目指す

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