町長メッセージ 町民のみなさまへ

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先日、匿名でのお手紙が私の自宅に届きました。内容の一つが、紀北分院で診察を受けた後のコミュニティバスのアクセスの悪さについてでした。
紀北分院の診察時間は、平日の午前9時から午後5時30分までとなっていますが、午前中の診察が圧倒的に多いのが実情です。紀北分院から出発するコミュニティバス「通院コース」の発車時刻は、午前8時40分、午前11時、午後2時40分となっており、午前11時のバスに間に合わないと、次は午後2時40分までありません。紀北分院は、その日の患者数やドクターの都合などにより、診察時間が長引くことがあるので、診察が遅くなると午前11時のバスに乗り遅れることもあるとのご指摘でした。さらには時刻表が見づらいということや、乗り換えなどが分かりにくいとのご指摘もありました。
私は「通院コース」の時刻表と、JR妙寺駅および笠田駅の乗り換えの接続状況や、デマンド型乗合タクシーの乗り換えの接続状況について再確認してみました。確認してみて分かったことは、デマンド型乗合タクシーを使えば紀北分院から妙寺駅に行くことができ、JR和歌山線を利用すれば笠田駅に行くこともできるのです。しかし、デマンド型乗合タクシーは予約制ですので、診察がいつ終わるか分からない状況では予約もできませんので、この方法は現実的ではないと思いました。「通院コース」の令和4年度の乗車状況を見てみると、1日平均の乗車数は前年に比べて1.84倍とほぼ倍近くに伸びています。他の「天野コース」や「新城・花園コース」が減少している中で、「通院コース」は伸びているということも分かりました。
このことからも運転免許証を返納する高齢者が増える中、紀北分院へ通院する方も増えていると考えられるので、増便を含めた検討が急務であると感じました。このようなご意見をいただけたことに感謝するとともに、引き続き、多くの「住民の声」を届けていただきたいと思います。

かつらぎ町長　中阪雅則