文字サイズ
自治体の皆さまへ

橋の今昔2(生馬橋)

26/38

和歌山県上富田町

今回は、富田川に架かる生馬橋を紹介します。
朝来を起点として生馬橋を通る道は「古座街道」と呼ばれた有名な街道で、串本町古座まで続いています。
生馬橋が通れなくなると生馬地区の住民のみならず、川添や三川地区などにも大きな影響が出ました。
昔は水の流れている部分にだけ板橋を架ける簡単なもので、川原の部分では細かな石をならして歩道をつくっていたそうですが、増水のたびに流され水が引くのを待たなければ通れませんでした。
その後、木造の橋がつくられましたが、やはり増水のたびに何度も流され、そのたびに架け替えるという繰り返しでした。
昭和2年(1927)の架け替えの際にようやく板橋から土橋にかわりましたが橋脚は木造のままでした。この橋は、空襲での爆撃で橋の中央部が大きく破壊されたり水害にあったりしながらも修繕を繰り返し耐えていましたが、昭和31年(1956)老朽化により落下してしまいました。
これを機に、永久橋架け替えの気運が高まり曲弦ワーレン型鋼構橋が架けられました。
その後、交通量の増加や車両の大型化、橋の老朽化のため橋の架け替え工事が進められ、平成12年11月より現在の立派な橋(長さ258m、車道幅6m、歩道幅3m)となっています。

参照
『生馬郷土誌小学校百年史』
『富田川に架かる上富田町の橋』
上富田町文化財教室シリーズ19

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU