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自治体の皆さまへ

町長メッセージ

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和歌山県印南町

■備えあれば憂いなし
印南町長 日裏勝己(ひうらかつみ)

今年の近畿地方は「5月29日に梅雨入りしたとみられる」と気象庁から発表されました。昨年の梅雨入りは6月14日ごろで16日早く、平年の6月6日よりも8日早くなっています。いろいろと要因はあるかと思いますが、地球温暖化による気候変動の一つと思われます。
また、6月2日には台風2号と梅雨前線の影響で線状降水帯が発生し、全国各地に甚大な被害をもたらしました。印南町におきましても記録的な豪雨に見舞われ、町内全域に避難指示を発令いたしました。特に印南の地方地区では家屋の浸水が発生し、土嚢の配布や、冠水対応に消防団の出動要請を行い、印南分団・稲原分団・切目分団が出動し、消防ポンプによる排水作業を行っていただいたところです。
一方避難所は、町内4ヶ所開設いたしましたが、印南町防災福祉センターに9名、切目川防災センターに11名の合計20名の方が避難され、土砂崩れ・河川災害も多数発生しましたが、人命にかかわる被害はなく、胸をなでおろしました。
印南町には、切目川と印南川がありますが、今回、切目川は増水しましたが、家屋への浸水被害には至りませんでした。これは切目川ダムと、完了には至っていませんが下流域の河川整備効果が顕著に表れていると思っています。
印南川では増水により、山口地区で河川の護岸・堤防部分が大きくえぐられ、もう少し増水が長引けば大惨事になった可能性があります。発生から4日後の6月6日、川の水位も下がってきた状況で、印南町建設業協会杉本会長をはじめ同業者、測量業者に対応策を協議いただき、さっそく翌日の7日から、測量と並行して復旧の工事に取り掛かっていただきました。別工事用に仮置きしていた土嚢もあったことから、2日間で完成にこぎつけていただき、その段取りの良さ、工事完成までの早さには感銘を受け、頼もしく町の誇りに思っています。
また印南地区の浸水対策でありますが、現在、県事業で「印南川水系河川整備計画」の策定に取り組んでいただいており、一日も早く河川整備されることを願っています。
今回の集中豪雨から、改めて日ごろからの備えや訓練の大切さを身に染みて感じました。
ご協力いただいた関係者の皆さまに心より感謝と御礼を申し上げます。

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