みんなのサロン

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■エイミーの花まるエッセイ
「パック・フェア」
パック・フェアはアイルランドで最も古い祭りのひとつで、毎年8月10日から12日までアイルランドの南西部で開催されます。これだけ古い祭りであるにもかかわらず、どのように始まったのかという公式な記録はありません。多くの人々は、この祭りはキリスト教以前のアイルランドにさかのぼり、収穫期の始まりを祝うケルトの祭り「ルーナサ」に由来すると考えており、ヤギは異教徒の豊穣の象徴であるといわれています。
祭りの3日間は、いずれも非常に特殊な行事で構成されています。初日には、山から野生のヤギを捕まえてきて町に連れてきます。祭りの最初の儀式では、「パックの女王」と呼ばれる地元の小学生が、ヤギに「パック王」の称号を与えます。また、祭りの初日には、馬の品評会が行われるのが伝統です。
ヤギが王冠を被ると、祭りの始まりです。ヤギは、大きな木の台の上に置かれたケージに入れられ、その後3日間、町の人々によって熱心に世話されます。
2日目には、町で大規模な牛の品評会が開かれるほか、音楽、パフォーマンス、伝統工芸の活動など、さまざまな祭りが行われることが多いようです。
最終日の3日目には、ヤギの冠が外され、山へ持ち帰られ、野生に帰されます。ちょっと変わった祭りですが、もし8月にアイルランドを訪れることがあれば、ぜひこのユニークで古風な祭りを見てみることをお勧めします。