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特集 ありがとう、鞆渕中学校(1)

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和歌山県紀の川市

■75年の歴史と伝統に幕鞆渕中学校が休校
紀の川市南部の標高約400mの山間部に位置する鞆渕地区。四方を山に囲まれ、中心部を清流・真国川が流れる自然豊かな地域で、約460人が暮らしています。
夏にはホタルが乱舞する綺麗な川、黒豆やちぢみほうれん草などの特産品、国宝の神輿(みこし)を有する鞆淵八幡神社など、自然と歴史遺産に恵まれたこの地域の学び舎「鞆渕中学校」。昭和22年5月3日に創立し、75年間で1,519人の卒業生を送り出してきました。
多い時には全校で200人以上の生徒がいましたが、過疎化や少子高齢化により、徐々に減少。複式学級を解消するため、昭和61年には鞆渕地区山村留学対策委員会が結成され、これまでに157人の山村留学生を受け入れてきました。
しかし、人口減少に伴い、令和4年3月末には鞆渕小学校が休校。全校生徒3人で運営していた鞆渕中学校も令和4年度に2人の卒業生を送り出し、令和5年3月31日をもって、休校となりました。

■校歌
作詞:今北嶐
作曲:北原雄一

※詳細は、本紙またはPDF版3ページをご覧ください。

■鞆渕中学校の沿革(創立50周年記念誌抜粋)

3月7日、鞆渕中学校で最後の卒業式が行われました。卒業生2人は、校長先生から卒業証書を授与された後、在校生からの送る言葉を受けました。最後は花道を在校生や教職員から拍手で送り出され、新たなステージに向け、学び舎を巣立っていきました。
3月18日には、鞆渕中学校体育館で鞆渕小中学校の休校式が行われ、生徒や教職員、保護者、卒業生、地域の人々など約170人が参加。国歌斉唱、市長式辞、校長・来賓の挨拶の後、生徒発表として1年の振り返りのスライドショーと生徒・保護者・教職員による和太鼓演奏、小中学校の校旗返納、校歌斉唱が行われました。式典の最後には、村おこし実践団体アイラブともぶちのみなさんがサプライズ企画を開催。ラテンアメリカ諸国の民俗音楽が生演奏される中、参加者全員で風船を飛ばしました。多くの人々の想いをのせたカラフルな風船が大空へと舞い上がりました。

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