文字サイズ
自治体の皆さまへ

熱中症を予防しよう!(2)

3/46

和歌山県紀の川市

■熱中症予防のポイント
熱中症は予防法を知っていれば防ぐことができます。「暑さを避ける」「こまめな水分補給」「暑さに備えた体づくり」などが大切です。

▽暑さを避けよう
・エアコンの温度設定はこまめに調整しましょう。
・暑い日や暑い時間帯の外出を避け、無理のない範囲で活動しましょう。
・涼しい服装を心がけ、外出時は日傘や帽子を活用しましょう。

▽こまめな水分補給を
・のどが渇く前に、こまめに水分を補給しましょう。また、たくさん汗をかいたときは、スポーツドリンクや塩あめなどで水分と一緒に塩分も補給しましょう。

▽日ごろから健康管理を
・日ごろから体温測定や健康チェックを行い、体調が悪いと感じたときは、無理せず自宅で静養をしましょう。
(!)熱中症の発生には、その日の体調が影響します。深酒をしたり、朝食を抜いたりした状態で暑い環境に行くのは避けましょう。

▽暑さに備えた体づくりを
・暑くなり始めた時期から、水分補給を行いながら、適度に運動をしましょう。
・「やや暑い環境」で「ややきつい」と感じる強度で毎日30分程度運動を行い、体が暑さに慣れるようにしましょう。

▽情報の活用
・環境省と気象庁は、熱中症の危険性が極めて高くなると予測された際に「熱中症警戒アラート」を発表しています。情報を生かし、熱中症予防を行いましょう。

●管理栄養士おすすめ♪夏バテ予防レシピ
国保年金課 管理栄養士 岡田佳子さん

夏バテ予防対策には、普段から1日3食、少量ずつでも良いので、いろいろな食材を使用して、バランスの取れた食事を取ることが大切です。これから気温が上がり、夏バテ気味になったときに、簡単にたんぱく質や野菜などを取り入れられる麺類のレシピを紹介します。ぜひお試しください♪

▽作り方…
(1)そうめんを茹でる。
(2)豆腐はさいのめ切りにする。
(3)卵は茹で卵にし、縦半分に切る。
(4)ちくわの穴にきゅうりを差し込み、斜めに切る。
(5)トマトはくし型に切る。
(6)みょうがは千切りにする。
(7)そうめんの上に(2)~(6)を盛り付ける。

●暑さに負けない体づくり!
日常的に筋力や持久力、敏しょう性など、さまざまな体力錬成を行っている那賀消防組合中消防署救助隊のみなさん。日々トレーニングを行う消防士も暑さに慣れる訓練を行っています。春先から開始された「暑熱順化訓練」は、夏場の現場活動時に熱中症になることを防ぐためのもので、防火衣を着用し、資機材を持ってランニングします。訓練を終えた隊員たちは汗だくに。訓練の指揮をとった石橋雅美隊長は「トレーニングを重ね、暑さに負けない体を作っています。現場活動の時はこまめに水分補給を行い、熱中症を予防しています」と話してくれました。

■暑さ指数を意識して、熱中症警戒アラートに注意しよう!
●暑さ指数(WBGT)ってなに?
人間の熱バランスに影響の大きい気温・湿度・輻(ふく)射熱(※1)の3つを取り入れた温度の指標(※2)です。環境省が熱中症の危険度を判断する数値として、情報を提供しています。暑さ指数は乾球温度計、湿球温度計、黒球温度計による計測値を使って計算されます。
※1…日射しを浴びたときに受ける熱や、地面、建物、人体などから出ている熱
※2…これら3つに加え、風(気流)も指標に影響します

●暑さ指数を調べるには?
暑さ指数の予測値や実況値は、熱中症予防情報サイト(下記コード)で確認することができます。
暑さ指数が33以上と予測された場合は、熱中症警戒アラートが発表されます。

●熱中症アラートってなに?
熱中症の危険性が極めて高くなると予測された際に、危険な暑さへの注意を呼びかけ、熱中症予防行動を促すための情報です。発表内容には暑さ指数の予測値や予想最高気温の値だけでなく、具体的に取るべき熱中症予防行動も含まれていることが特徴です。発表された時はメールやLINE(本紙掲載コード)などで情報を発信しています。

▽日常生活における熱中症予防指針

■判断に困ったら救急車を…
那賀消防組合中消防署 救急主任 楠岡康平さん

熱中症患者の救急搬送数は、暑さに体が慣れていない6月頃から増え始め、7月にピークを迎えます。農業が盛んな紀の川市では、カッパを着て消毒作業などを行っていて、畑で熱中症になるケースも多くあります。また、搬送された人の約4割は屋内で熱中症を引き起こしているため、自宅でも予防が必要です。高齢者はエアコンを嫌う傾向があるようで、私たちが救急でかけつけた際も、部屋の中がかなり暑くなっています。
もし、症状がある人を見かけたら、まず意識の確認と呼吸の確認を行ってください。そして、意識がない場合や呼吸がない場合、体温が上昇してる場合は、重度の症状なので、すぐに救急車を呼んでください。
搬送患者の多くは軽度ですが、通報が遅れてしまうと、多臓器不全などになる可能性もあるので危険です。意識がはっきりしていて、水分補給などができるのであれば、涼しいところに移動し、脇や股、首筋を冷やし、様子を見てください。判断に困ったときや迷った時は、救急車を呼んでください。
これからどんどん暑くなってくるので、エアコンを適切に利用しながら、熱中症を予防してください。また、熱中症警戒アラートをチェックし、事前に備えておくことも大切です。暑い日には、地域住民同士で声を掛け合い、熱中症予防に努めてください。

▽症状がある人を見かけたら…

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU