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【Knowledge】健康増進計画シリーズ 「糖尿病」と診断されたら

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和歌山県那智勝浦町

「糖尿病の治療を放置した働き盛りの今」というパンフレットをご存知でしょうか。このパンフレットは、糖尿病患者が糖尿病患者のために作ったもので、糖尿病の体験記や先輩からのメッセージが記されています。
今回はこのパンフレットから、80歳男性の体験談をご紹介します。

47歳のときに糖尿病と診断され、当時は何の知識もなく、ただ薬を飲んでいれば治るものと思い込み、以来20年間通院治療をしていました。
平成9年7月、突然高熱を出し、容易に下がらず、なぜか言葉も出にくくなり、受診したところ、血糖値が非常に高いことがわかりました。高熱の原因は糖尿病により、足先の感覚が鈍くなり、画びょうを踏んでいたのを3日間知らずにいたためで、すでに炎症を起こしており、外科にて右足指全部切断の手術を受けました。
入院中午前は食事療法の講義、午後は医師の講義を受け、改めて糖尿病の恐ろしさを知りました。
平成13年の夏には心不全の発作で再び入院。
心臓血管手術を受け、術後3年を経た現在、HbA1c※も平均5.6と安定しています。
糖尿病の最善の治療が薬、食事、運動であるならば、それを遵守し、さらに前向きな気の持ちようをプラスして、命を長らえる糧としたいと思っております。(1)

(1)厚生労働省生活習慣病対策室編.糖尿病の治療を放置した働き盛りの今,2011,P.7
※ヘモグロビンエーワンシー:概ね過去1~2か月間の血糖値の平均が反映される検査値(%)

パンフレットにはこの方を始め、治療の成功例や失敗例として、病歴の長い患者さん全10名の体験談が収載されています。糖尿病の方もそうでない方も、一度目を通してみませんか?

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