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自治体の皆さまへ

地域活動応援日誌 Day.25

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和歌山県那智勝浦町

■地区住民の思いを受けて活動2年目へ
地域おこし協力隊 大越 光太郎

半年余り前、私は大学を休学して、山奥にある色川地区で地域おこし協力隊として活動を始めました。移住者が半数以上になっても、牛を飼い、田畑を耕す田舎の暮らしが続いていることに魅力を感じたからです。
色川地区の協力隊は着任してから1年間は、地域や住民を知って関係をつくっていくことを大事にしています。この半年間で色川の全地区を回り、1軒ずつ訪問させていただきました。「家でご飯食べていきなよ」、「もう色川には慣れたか?」との温かい気遣いに不安が消えて、住民の輪に溶けこんでいくように感じました。
協力隊活動の柱は、住民主体の取り組みのサポートです。例えば、色川内のできごとを発信する「ほっと色川」という地域新聞は、住民が主体となって毎月発行していて、それが10年以上続いています。協力隊は紙面の編集作業などをサポートしています。
半年間で多くの行事に参加して、住民と距離が縮まっていく中で、地元住民から、「地元住民が高齢になって、人が少ない。草刈りをするのもつらい」、「棚田は美しいけれど、維持していくことが大変、どう繋いでいけるか」と地域の課題を耳にし、「生まれ育った地域、家や住民を本気で守っていきたい」という熱い思いを受け取りました。
住民一人ひとりとお話しする中で地域の良さも課題も実感として湧いてくるようになりました。そして、地域を知るほど、地域のために貢献したいという思いが強まりました。半年が経って感じることはまず地域に密着して住民と関係をつくっていくことが何より大事であるということです。その中で見えてきた地域の課題や思いを受けて、協力隊としてサポートできることを、活動2年目へとステップアップしていく中で考えていきたいと思っています。

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