町長のつぶやき

20／23

近畿地方の梅雨入りは、平年より約10日早いと報道がありました。「大きな被害が出ない年でありますように」と願った4日後、本町含む多くの地域が梅雨前線による線状降水帯に覆われ、大きな被害が各地で発生しました。被害に遭われた全ての皆様に、お見舞い申し上げます。

町内では、その降水帯がかかる頃から雨量は増えて降雨時間は長く、時間の経過とともに様々な被害報告が入り、いつまで降り続くのかと皆さんも不安になったことと思います。雨が多く長く降れば山の保水力がオーバーとなり(山の中が水でタプタプ)様々な被害が一気に拡大します。台風等への対応は、タイムライン(災害の発生を前提に、いつ・誰が・何をするかを防災行動として時系列で整理した計画)をもとにして接近数日前から準備をし、通過後は各被害対応にあたりますが、初めて経験した線状降水帯への初動対応の難しさを今回思い知らされました。線状降水帯がかかる可能性が低いと言われた県北部でありましたが、土嚢の設置や避難など事前にできる事は全部するという意識を全町民で高め、今回の災害から得た多くの事例を次に活かしたいと思います。

今月はお大師様の御誕生1250年記念大法会も最終盤を迎え、中旬以降は第3回高野山会議や第28回全国学童軟式野球大会はじめ関連イベントが数多く開催されます。更に多くのお客様で賑わう月になればと思います!

そして忘れてはいけないのが防災意識。次への備えとしてハザードマップ(赤い本)を見て、防災に関しての諸準備をお願いいたします。

夏本番といえども朝晩の気温の差が大きい高野です。町民の皆さんにおかれましては「うがい、手洗い、換気」を心がけご自愛ください。

2023.6.6記

高野町長　平野 嘉也