文字サイズ
自治体の皆さまへ

≪特集≫地域がつながる 学校でつながる 家庭・地域・学校の協働活動(1)

2/53

埼玉県ふじみ野市

子どもたちを真ん中において、より豊かな教育環境や地域のつながりづくりを進めている「地域学校協働活動」の取組をご紹介します。

◆学校運営の「見える化」
「将来、日本の労働人口の49%の仕事がAIなどに代替される可能性が高い」という研究結果が出ています。
こうした大きな社会変化の中で、子どもたちの教育は、学校だけではなく、地域社会での多様な経験や価値観を持った人々との交流、トライandエラーを繰り返しながら仲間と協力して物事を進めていく体験などの「生きた学び」を取り入れていくことが大切です。保護者、学校に加え、地域総がかりでみんなが社会の宝である子どもたちを「自分事」として育てていくことが求められています。
そのために重要なことは、学校運営の「見える化」です。まずは知っていただき、関わっていただくために、学校からの情報発信だけでなく、学校運営のビジョンを作る過程で保護者や地域の人にも参加していただき、議論を重ね、一緒に学校運営に取り組む場が必要です。それが、全小・中学校に設置されている「学校運営協議会」です。

◆学校は身近な活動場所
地域のコミュニティでは、近所づきあいを敬遠したり、他人から干渉されない生活スタイルを好むような傾向がある一方で、孤独感に悩んだり、問題を抱えたときに助けを求める人がいないなど「つながり」の希薄さが問題となっています。
市民アンケート調査によると、サークル活動などの生涯学習に取り組む目的は約38%が「友人や仲間を作るため」と回答しています。共通の趣味や活動を通して、友人が増え、自然と「つながり」が生まれます。
また、約58%の人が、学んだ成果を「地域で生かしていきたい」と回答しました。「身近なところで活動できる」ことも参加しやすい条件としてあげられています。その点、小学校や中学校は、子どもでも歩いて行ける身近な場所です。学校ではその地域の力を必要としているのです。

◆ネットワークを広げる
下の図のように、学校運営協議会で先生や保護者、地域の人が学校運営のビジョンや目標を共有します。その目標を実現する際に活躍するのが、地域の皆さんです。
さまざまな知識や経験を持つ個人や団体、企業、NPOなどが、目標を共有し、実現するために一緒に活動しようというつながりが地域学校協働ネットワークです。組織ではなく、人と人のつながりによって、広がるネットワークです。
このような活動の中で、地域の皆さんのつながりも広がり、生きがいづくりや安心して暮らせる地域づくりにつながります。
学校運営協議会に委員として参加しながら、学校(学校運営協議会)と地域学校協働ネットワークをつなげ、学校と地域が連携した取組(地域学校協働活動)を実現させる大事な役割を担うのが「地域コーディネーター」です。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU