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よみがえったみよしまつり(1)

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埼玉県三芳町

夏の暑さが残る9月22日(土)。コロナ禍で中止が続いていたみよしまつりが4年ぶりに開催されました。会場を埋め尽くしたのは、過去最多となる約5万人の来場者。前回と比べておよそ3千人も増加した人々の熱気が、みよしまつりを夏の風物詩として華々しくよみがえらせました。
三芳の夏を締めくくる一晩の宴―。訪れた人をまつりの熱狂に誘ったのは「いらっしゃい!」と元気に呼び込む屋台や威勢のいい掛け声とともに繰り広げられる神輿や阿波踊りなどのパフォーマンス。それらの鮮やかな「まつりの華」を作り上げたのは参加者として携わった住民の皆さんです。
4年の時を超えて挑んだ今回のみよしまつり。特別な祭典を終えた参加者の皆さんの想いを聞きました。

■心をつなぐ 文化をつなぐ 私たちのみよしまつり
○一杯でつながった心
「前日は楽しみで眠れませんでした」と笑うのはまつりで10年以上前から冷やしうどんの屋台を出店している「藤六ドリームズ」代表の栗原義明さん。当日は暑さの中冷たいうどんを求める人が訪れ、約500食を提供し完売しました。「屋台と食を通して、子どもから大人までいろいろな人と心を通わせることができるのが醍醐味ですね」と久しぶりのみよしまつりを振り返ります。「おまちどうさま!」と手渡される一杯のうどんがたくさんの人をつなぎ、お腹と心を満たしました。

○語り継ぐ「粋」の文化
「コロナ禍で失われたまつりの熱気を取り戻したいという想いで当日を迎えました」と話すのは「三輿睦(さんこうむつみ)」代表の矢野忠男さん。30年以上の歴史を持つ神輿の練り歩きを毎年みよしまつりの大舞台で披露しています。過去最多の来場者がひしめき合うなかで行われた今回のパフォーマンスでは「会場が熱気に包まれて、まつりが戻ってきたというのを肌で感じられたのが嬉しかった」といいます。見た人を熱狂の渦に巻き込んだ神輿の練り歩き。「みよしまつりに息づく「粋」の文化をこれからも守っていきたいです」と熱く語りました。

○よみがえった三芳の夏
「踊りで皆さんと楽しい時間を共有できたことが一番嬉しかったです」と笑顔で語るのは阿波踊りを披露した「けやき連」の面々。軽快なリズムと掛け声で大勢の観客を沸き立たせました。陽が落ちた後の会場を彩ったのは5万人の来場者と一緒に踊った輪踊り。会場が一体となった圧巻の光景を振り返り「もっとみんなで踊りたかった!来年も参加したいです」と名残惜しそうに話します。
一晩の宴を盛り上げた参加者とたくさんの来場者。全員の想いがみよしまつりをよみがえらせる力となりました。

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