よみがえったみよしまつり(2)

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■芸術文化をもっと身近に!みよし芸術祭、はじまる。
人々の熱狂に包まれたみよしまつり。そこは、音楽やダンスなどの芸術文化が集う祭典でもありました。この秋から新たに始まった「みよし芸術祭」。町内各地で芸術に触れられるイベントの開催に合わせ、芸術文化の分野で活動する皆さんにお話しを聞きました。

みよしまつりを熱狂とともに彩ったのは、もう一つの「まつりの華」。それは、音楽やダンスといった芸術文化のパフォーマンスです。
コピスみよし前の広場で行われていたのは藤久保中学校と三芳東中学校が合同で演奏する「ロビーコンサート」。会場に集まった来場者は手拍子で盛り上げ、愉快なメロディーに笑顔があふれます。聴いた人を元気にする三芳の中学生の吹奏楽。8月に行われた「埼玉県吹奏楽コンクール西部地区大会」では藤久保中学校と三芳東中学校が金賞をW受賞するなど、実力を伸ばしています。

○若き音楽家の挑戦
「みよしまつりでのコンサートは初めてのことばかりで大きな挑戦でした」と話すのは藤久保中学校吹奏楽部部長の高田侑奈(ゆな)さん。生徒たちにとって、他校との合同演奏や野外でのコンサートは今回が初めて。短い練習期間の中、特訓に励んだといいます。その成果を発揮し、当日は大盛況を収めました。「緊張しましたが、いい経験になりました」とまっすぐな瞳で語るのは副部長の小出寛明(ひろあき)さん。まつりの大舞台は若き音楽家たちを一回り大きく成長させました。

○出会いが芸術を育む
日々練習に励む2人が感謝を伝えたい人がいるといいます。「三芳ウインドオーケストラの指揮者でありプロの音楽家の阿部拓也先生です。よく私たちの練習に来てくれて専門的な技術を教えてくれるので、本当に感謝しています」と笑顔を見せるのは高田さん。地元で活動する三芳ウインドオーケストラの演奏を聴いたことがきっかけで、吹奏楽を始めたという小出さんは「小学生の頃から憧れでもあったので、指導を受けられて嬉しいです」と微笑みます。
身近に音楽のプロがいるという環境は子どもたちの心に芸術の種を蒔き、大きく育てることにつながっています。

○みよし芸術祭、開幕
「音楽や芸術の魅力をもっと身近に感じてほしい」という想いでこの秋から始まったのが「みよし芸術祭」です。芸術と出会い、未来へ夢をつなぎ、様々な人と交流する―。自然や歴史が息づく三芳町で芸術文化に触れ、楽しく心豊かな町をイメージして「和楽(わら)の里みよし」をキャッチフレーズとしたこのイベント。実は、みよしまつりを皮切りにすでに走り出しています。町内各地で開催されるコンサートやワークショップ。様々な催し物を毎週末気軽に楽しむことができます。

○150人で届ける感動
「芸術祭で町の皆さんに感動を届けられるように頑張ります」と意気込むのは、11月4日(土)に総合体育館でコンサートを行う埼玉栄高校マーチングバンド部の主将朝井莉音(りおん)さん。部員150人による迫力のパフォーマンスは全国大会金賞を多数受賞するなど、高く評価されています。
三芳町出身の朝井さんは、三芳東中学校吹奏楽部の卒業生。「吹奏楽部での楽しい思い出がマーチングバンドの道に進むきっかけをくれた」といいます。高校3年生となった現在は強豪チームの主将としてリーダーシップを発揮。「150人それぞれの考えがあるので、意見が食い違うこともあります。その中でも「誰一人欠けないこと」を大切に部員みんなで練習に励んでいます」と熱く語ります。

○芸術で心豊かに
全員で息の合った「集団美」を見せるマーチングバンド部。三芳町でのコンサートは今回が初めてです。「地元の皆さんに希望を届けられるようなパフォーマンスをしたい」とふるさとでの公演へ決意を固めます。
「音楽は誰しもの身近にあって心の励みになるもの」だと考えているという朝井さん。今回の芸術祭はそんな音楽や芸術を町内で体感できるイベントです。身近なところで芸術と出会い、魅力を知り、未来へつなぐ―。
今年の秋をみよし芸術祭で心豊かに楽しく満喫してみませんか。

■TOPICS
芸術文化の町へ進む!三芳の歩み
町では、芸術文化あふれる魅力的な町をつくるため、平成31年に「三芳町芸術文化のまちづくり条例」を制定しました。この条例を受けて令和4年に「三芳町芸術文化推進基本計画」を策定。誰もが気軽に芸術文化にふれ、笑顔に満ちあふれた、芸術文化の「和楽の里みよし」への歩みを進めていきます。

■芸術を身近に体感!みよし芸術祭
会場：12/3(日)まで
町内各地で毎週末芸術文化のイベントを開催中!詳しくは町HPか文化・スポーツ推進課へ。