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本は人生を豊かにする「よみ愛・読書のまち」。のぞいてみよう! 未来の図書館!(1)

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埼玉県三芳町

人口1人あたりの本の貸出冊数が埼玉県内で22年連続1位を更新している三芳町。平成28年には「よみ愛・読書のまち」を宣言し、ブックスタートなどさまざまな取り組みで、誰もが読書に親しめるまちづくりを推進してきました。これからもたくさんの人に本の楽しさを知ってもらいたいという想いから、令和8年には現在の図書館とその周辺の公共施設が生まれ変わります。すべての人の居場所となる「輝く未来創造拠点」をめざし、計画が進められている現在。今回はそんな未来の図書館の姿に迫っていきます。

■「よみ愛・読書のまち」
赤ちゃんからお年寄りまで誰もが生涯に渡り、読書を楽しめるように「よみ愛・読書のまち」になることを目指し、毎月23日は「よみ愛・読書の日」と定めています。

【藤久保地域拠点施設整備等事業〔基本設計、進行中!〕】
◆藤久保小学校イメージ
・藤久保小学校
・藤久保学童保育室

◆複合公共施設イメージ
○複合化される既存の施設や機能
・藤久保児童館
・子育て支援センター
・ファミリーサポートセンター
・保健センター(健診機能)
・中央図書館
・藤久保公民館
・藤久保出張所
・ふれあいセンター(サロン機能の一部)
・三芳町商工会
・三芳町社会福祉協議会

○複合施設のフロアイメージ
3F 社会福祉協議会 商工会など
2F 図書館 テラス
1F
・地域交流ゾーン(現在の公民館や出張所などの機能やホール)
・子育てゾーン(児童館や子育て支援センターなどの機能)
・民間収益(コワーキングエリアなど)

藤久保地域拠点施設整備等事業の基本理念は~集い・学び・育つ~輝く未来創造拠点。図書館を中心に公共施設が複合化する本計画は、人が集まり、学び、共に育つことで、人と人のつながりができ一体となって未来を創造していくものです。

○コンセプトは5つの機能のつながり
教育子育て
健康福祉
図書館
市民活動支援
情報ビジネス

◆なぜ複合化するの?
町の施設の建て替えには、将来的な人口減少に備えた縮小化が必要です。しかし、それぞれの施設を単純に縮小化すると、サービスの低下が予想されます。そこで、施設を複合化することでエントランスやトイレなどが共有でき、コストを削減しながらサービスの維持が可能となります。
→トイレ・エントランスなどを共有して省スペース化

○施設の枠を超えた相乗効果
複合化のメリットはサービスの維持だけではありません。図書館や保健センターなど、様々な施設が1か所に集まることで、施設の枠を超えた事業を展開したり、サービスの提供がよりスムーズになることが期待されます。

◆なぜ図書館中心に複合化?
多くの施設が複合化する中で図書館を核とするメリットは、図書館利用者を他の施設へ誘導し、利用を促すことができます。逆に他の施設利用者に対しては、図書館へ誘導して有用な書籍・情報を提供することが可能となるため、図書館の存在は欠かすことができない施設になります。
→1か所で多くの情報を得られる効率性

○図書館利用者数の多さ
藤久保拠点施設において図書館の利用が最も多く、各施設利用合計者の約半数を占める134,531人が利用。1日あたりの利用者数も他施設より突出して多く、約475人の利用があります。

◆3年後の図書館の施設をチェック!
○参考資料コーナー
蔵書冊数4,000冊。
容易に情報検索できるように利用できる空間。

○サービスカウンター
自動貸出機などのセルフサービスを導入。サービスカウンターに隣接して複写サービス用コピー機を設置。

○グループ学習室
6人程度で利用できる規模の部屋を2室用意。ボランティアなどの団体が活動できるような拠点をイメージした空間。

○新聞雑誌コーナー
15紙程度の新聞と150種程度の雑誌を用意。

○子どもカウンター
児童向けの本に詳しい司書を配置し、子ども向けの本に関する相談も子どもカウンターにて解決!

○ヤングアダルトコーナー
蔵書冊数4,000冊。
近くには学習机も完備し、調べ物や課題学習もできる空間。

○企画展示スペース
季節や旬のテーマに応じた本を展示。展示の演出にも力を入れた本の魅力溢れるスペース。

○障がい者サービスコーナー
蔵書冊数2,000冊。拡大読書器や、マルチメディアDAISYなどが利用できるPCを設置予定。

○AVコーナー
CD9,000枚、DVD1,000枚を収納できるスペースがあり、視聴ブースを2か所設置予定。

○子ども図書(児童コーナー)
蔵書冊数24,000冊。
低書架を設置し児童でも利用がしやすい空間。児童用トイレやベビーカー置場、おむつ替えスペースなども確保。幼児を連れて快適に利用可能。

○おはなし室
幼児や児童がくつろいで絵本が読めるような空間。

○イベント室
図書館イベントに利用するほか、イベントがない時には読書室としても利用可能。

○読書テラス
ゆったりと滞在できる空間。

◆誰もが居心地の良い図書館
○ニューヨーク公共図書館とは
世界中の図書館員の憧れの的であり、本館含む92の図書館からなるニューヨーク公共図書館。「これが、図書館の仕事?」と図書館事業以外にもデジタル社会に人々が取り残されないようにするネット環境の整備から就職活動のサポート、シニアのダンス教室から子どもたちの教育まで幅広く事業を行っています。本の貸し出しだけでなく、人々の生活を支えるインフラ的な役割を果たす図書館は映画化や書籍化までされ、世界各国から長く愛される図書館です。

○町ならではの愛される図書館
限られた町の財政でニューヨーク公共図書館と同規模の事業を行うのは困難ですが、同じ理念や考えのもと、図書館事業を行うことはできます。特に子どもの読書推進に力を入れている図書館は、定期的に学校や保育所に本の読み聞かせや本の紹介をおこない、図書館イベントも年に200回ほど開催しています。現場で活躍する司書のみなさんは図書館の大きな強みであり、今回の施設の複合化で、他の施設と連携を取りながらさまざまな相乗効果が期待されます。今までの図書館の強みを活かしながら、新しい設備や機能を活かし、まさにニューヨーク公共図書館のように人々の生活を支える図書館を築き上げていきます。

三芳町立図書館 運営相談員(元館長)
代田 知子さん
図書館を核とする読書のまちづくりをはじめ「ブックスタート」などのイベントをスタートさせる。町の図書館事業の第一人者。

◆図書館のモデルプラン
本ページの図書館のモデルプランは令和5年4月の事業者決定時のものを使用しています。
最新版の図面や図書館以外の施設の図面については11/18(土)に開催する住民説明会で説明を予定しています。併せて、HPでもご覧いただけるように準備を進めています。

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