特集 オールみよしで支える育児(1)

2／44

■未来を、「みんな」で育てませんか。
十月十日(とつきとおか)、ママがお腹の中で大切に育んできた小さな命。命がけの「出産」を経てやっと対面できるわが子はかわいいもの。ここから、幸せに満ちた明るい日々を想像する人もいるのではないでしょうか。
もちろん子どもは日々成長し、感動や笑顔を私たちに運んでくれます。でも、現実の育児は幸せだけでなく、苦労事もたくさんです。

◆子育ての負担感
2、3時間おきの授乳で寝不足になり、成長とともにやってくる夜泣きやイヤイヤ期。また、育児だけでなく、毎日の掃除や洗濯、料理など、やらなければならない家事が重荷になってしまう人も多いのではないでしょうか。
仕事は就業時間が決まっていて休憩もありますが、子育てはそうもいきません。小さな命を守り、育てるために毎日、24時間仕事をしているといっても過言ではありません。
こういった、子育てに対する負担感の増大は、昨今問題になっている少子化の原因の一つとして指摘されており、安心して子育てができる環境づくりが求められています。

◆町と地域で支える育児
文部科学省が保護者に対して行った調査では、子育てに対する負担感で「経済的負担」、「時間的余裕がない」、「精神的負担」が上位を占めています。
三芳町では、こういった負担感を軽減するため、多くの事業を通じて出産前から育児のサポートを行っています。
また、同時に「地域」でも、育児に奮闘する人たちのため、町に住む子どもたちのために、サポートを行っている人たちがいます。
子育ては、ひとりではできません。当事者のパパママだけでなく、家族や地域全体が優しい気持ちで子ども・子育て世代を見守れる環境づくりを行い、オールみよしで子育てを応援していくことが大切です。
今月の特集は子育て。未来を担っていく子どもたちが、健やかに成長するために。三芳町で育児を支える人たちの想いに触れ、町の子育て支援の今に迫ります。

◆パパ・ママが感じる「育児の負担感ランキング」
○ワースト1位　経済的負担
ミルクやおむつ、おしり拭き。また、第1子の場合、ベビーカーやベビーベッドなど出産後は何かと物要りです。
サポートはこちら
→伴走型相談支援・経済的支援一体事業など(本紙P6)

○ワースト2位　時間的余裕がない
泣いてしまった時になだめたり、寝かしつけ、おむつ替えなど時間をとられてしまい、他のことができなくなってしまうことも少なくありません。
サポートはこちら
→ファミリーサポートセンター(本紙P4・5)、育児支援・家事援助サービス助成など(本紙P6)

○ワースト3位　精神的負担
育児の不安やあやしても泣き止んでくれない、寝てくれないなど、様々な要因でストレスが溜まってしまいます。
サポートはこちら
→各種相談(本紙P9)

参考：令和2年度「家庭教育の総合的推進に関する調査研究～家庭教育支援の充実に向けた保護者の意識に関する実態把握調査～」(文部科学省)