日本の伝統的な食文化であるうどん。その起源について、今のところ定説はありません。鎌倉時代に食された記録があり、室町時代に広がりをみせた切り麺(切り麦)が、関係しているようです。切り麺とは、練った小麦粉を麺棒で薄くのばし、切った麺とされますが、切り麺自体、その多くが明らかではありません。
一方で、加須うどんは、不動ヶ岡不動尊總願寺に今も残る礼状により、そのルーツは元禄時代まで遡ることができます。加須名物の「温飩粉(うどんこ)」を贈られた館林城主である松平清武からの礼状は、書かれた年は明らかではないものの、城主の生没年や總願寺との結びつきなどの分析結果から、300年以上の歴史が確認されています。
加須うどんは、ピカピカの光沢、みずみずしさ、手打ちならではのコシの強さと、のど越しの良さが特徴とされます。各うどん店は、塩や水加減、麺の太さや打つ工程などにさまざまな工夫を凝らすことで、そのおいしさを追求し続けています。300年の歴史に思いをはせ、うどんを楽しむのはいかがでしょうか。
■6月25日は「加須市うどんの日」
館林城主の礼状が書かれた6月25日は「加須市うどんの日」です。
今年もお得な特典やイベントなどが開催されます。
詳しくは、市ホームページをご覧ください。
問合せ:観光振興課
【電話】内線277
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