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埼玉県加須市

■青空に映える白い花―蕎麦(ソバ)
◇花言葉は「一生懸命」
一面に広がる花畑。日差しを浴びて輝いているのはソバの花です。
ソバには大きく分けて2種類、春に種をまき夏に収穫する夏ソバ、夏に種をまき秋に収穫する秋ソバがあります。市内の多くの農家がどちらも栽培しているため、例年5月と9月には、さまざまな場所で、白い花畑が私たちの目を楽しませてくれます。
令和3年の市内作付面積は県内1位。補助金を市独自に導入するなど、水田の転作作物として栽培を奨励しています。また、市内には、うどんと共に蕎麦を打つ家庭も多く、身近で広く親しまれている作物です。
直径5ミリほどの小さな花の数は、品種や栽培時期にもよりますが、1株におよそ200個。そのうち、実を収穫できるのは1割ほどといわれています。自家受粉によって一斉に実るイネやムギと異なり、虫などの力を借りないと受粉できず、ばらばらと実をつけるため、収穫前に落ちてしまう実が多いからです。
一方で、山間地や痩せた土地でも、日当たりと水はけがよければ、種をまいて2~3カ月で育ちます。また、穀物の中でもビタミンB1や食物繊維、血圧上昇を抑えるルチンなどが豊富です。ほとんどの栄養素が水に溶ける性質を持ち、粉をひいて水に溶くだけで火を通さず食べられるため、古くは縄文時代から、日本人を飢えから救う作物として大切に育てられてきました。
ソバの花言葉は「一生懸命」。たくさんの花の中から私たちの下にやって来る蕎麦に思いを馳せながら、季節を感じられる景色を楽しむのはいかがでしょうか。

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