文字サイズ
自治体の皆さまへ

特集 食でつながる子育ての輪(3)

6/35

埼玉県加須市

■Interviewee 3
◆加須市子育て応援子ども食堂・フードパントリー団体連絡会
丸山 綱男さん
加須市子育て応援子ども食堂・フードパントリー団体連絡会会長

子ども食堂は、子どもや親と長い時間を過ごすので、深い関係を築きやすい。フードパントリーは、取り扱う食品の流通量が多く、ネットワークも広いので食材確保に強い。一例として、そういった特徴があります。子ども食堂とフードパントリーが、それぞれの特徴や強みを共有できることが組織化の意義といえます。もともとお互いの団体が話し合い、積み上げてきたつながりはあったわけですが、正式に連絡会として発足して、より明確で強固になりました。
7月に行った「市民ぐるみキックオフ式典」では、市、県、社会福祉協議会、食品提供に協力してくれている企業などがそろいました。式典後には、直接顔を合わせる機会がなかった人同士が話をしたり、担当者同士で交流できたことも良かったですね。
高田敏子さんの詩に『水のこころ』という作品があります。心を水に例えて「水はつかめません 水はすくうのです 指をぴったりつけて そおっと 大切に―(中略)水のこころも 人のこころも」というものです。子どもたちの応援も子ども食堂やフードパントリーが一つひとつでは、応援の手からこぼれ落ちる子どもがいます。指と指、子ども食堂とフードパントリー、食品を提供してくれる企業や市民、行政がぴったりとつながって、折り重なっていけば、もれなく応援できる、そう思っています。

■お腹も、心も
子ども食堂やフードパントリーに携わる方を取材する中で感じた、共通する思い。それは「私たちは子どもと子育てを応援したい」というとてもシンプルで、やさしい気持ちでした。利用する子どもや親が、抱えている事情や置かれている環境は人それぞれ。そのことに考慮しながらもとらわれ過ぎない、強くしなやかなやさしさです。
子どもたちと子育てを、食を通じて応援する子ども食堂とフードパントリー。やさしい気持ちで届ける〝食〟を通じて満たしたいのは、お腹だけでなく、心も。子ども食堂でミートソーススパゲティを食べる子ども、フードパントリーで食材を受け取る親子の顔を見ていると、その思いは届いているように感じました。
やさしい気持ちで子育てを応援する輪が、地域に広がっています。

問合せ:子育て支援課
【電話】内線167

■子ども食堂・子育て応援フードパントリー
◆利用する
市内で活動する子ども食堂やフードパントリーは、市ホームページをご覧いただくか、子育て支援課にお問い合わせください。

◆応援する
◇食品の提供
各団体で随時募集しています。
市役所で定期的に募集するフードドライブもご利用ください。

◇ボランティア
食品の仕分けや調理、子どもたちに勉強や遊びを教えるスタッフなどで、多くの団体では1時間だけなどでも受け入れています。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU