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■見えない線に魅せられて
○川から始まる三県境
加須市、栃木県栃木市、群馬県板倉町の三県境。そこは、かつて、曲がりくねった2つの川が合流する場所でした。現在の栃木市と板倉町、また、板倉町と加須市の境界を、それぞれ渡良瀬川、谷田川が区切るように流れていたのです。
しかし、明治43 (1910)年に始まった渡良瀬遊水地の造成工事と渡良瀬川の河川改修工事により、渡良瀬川と谷田川の合流地点は埋め立てられます。こうして、日本に40以上ある三県境の中でも大変珍しい「平地の三県境」が生まれたのです。
その後、平成30(2018)年には、三県境までのアプローチ道の整備が完了し、車いすを利用する方でも境界杭の近くまで行くことができるようになりました。
県境は実際には見えないものですが、その始まりを知ることで見えてくる歴史があります。元々この地を流れていた川に思いをはせながら、3県を行ったり来たりしてみませんか。

○2市1町が盛り上げる三県境フェア
平成28(2016)年、境界確定に向けた測量のための掘削で、境界確認用の杭が発見されました。この三県境の確認を記念して、年に1 度開催されるイベントです。
とき：3月2日(土)10時～14時
※雨天決行(内容は変更)
ところ：道の駅かぞわたらせ(小野袋1745-1)
内容：三県境ガイドツアー、ご当地キャラ登場、物産販売など

問合せ：北川辺総合支所地域振興課
【電話】0280-62-2111