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わこう市議会だより No.120 (4)

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埼玉県和光市

◆施政方針に対する質問
施政方針とは、向こう1年間の市長の市政運営に対する基本的な考え方や、予算編成の基本方針、主要な事業等を説明したものです。3月定例会では、各会派の代表者が、市長の施政方針に対し質問をしました。

◇緑風会 内山 恵子
質問:市民の皆様が一層和光市に愛着を持ち、ワクワクしながら暮らしてゆけるまち、多様性を認め合う共生社会の実現に向け、一歩一歩進んでまいりますとあります。市長は、この実現に向けて施政方針や予算にどのように反映しているのか伺います。
市長:総合振興計画実施計画において地域共生社会の推進に位置づけ、令和5年度予算案では具体的に保育施設、介護保険事業、障害者福祉、生活困窮者自立支援事業等の事業に反映しています。

◇新しい風・希望 猪原 陽輔
質問:和光版MaaS構想の実現に向けて自動運転サービス導入に関する2期区間整備工事を実施するとともに、実証走行をスタートしますとありますが、実証走行の見通し、MaaSのシステム構築手法について伺います。
市長:1期区間の整備完了後、自動運転車両用の詳細地図データを作成し、夏頃に実証走行できるよう調整しています。また、システム構築では、既存交通検索サービスに、交通利便性の向上につながるサービスの付加を交通サービス提供事業者や通信事業者と調整する予定です。

◇日本共産党 鳥飼 雅司
質問:介護福祉施設整備に関して、年金でも入所できる低料金の施設、特別養護老人ホームを市民は求めていますが、建設する気持ちがあるのでしょうか、その実現性について伺います。
市長:整備に向けて取り組んでいきますが、何度入札してもなかなか応募がありません。令和5年度も引き続き公募を行い、応募がない場合には再度、条件などを見直すことを含め検討していきたいと思います。

◇公明党 富澤 啓二
質問:パートナーシップ・ファミリーシップ制度を創設とあります。人権侵害のない社会、多様性を認め、尊重し合う社会を目指し、同性パートナー制度を導入している自治体が全国で200を超えています。同制度を導入した経緯と状況を伺います。
市長:性の多様性に関して、ホームページ及び広報紙等による意識啓発を行ってきました。市内を含め、性の多様性に対する認識が高まったことから、当市としても導入すべきと判断し、創設しました。

◇まちづくり市民の会 金井 伸夫
質問:緑地整備については、大坂ふれあいの森の用地取得を進めるとのことですが、和光市に残された斜面林や湧水を保全するためには、開発で規制をかけるほうが財政負担がないことから望ましいと考えます。市長の見解を伺います。
市長:開発規制等により何らかの規制をつくることは財産権の侵害に当たる可能性があることや、将来的に市が購入を考えなければならないことも十分予想されますので、他市の事例を参考にして検討を進めます。

◆常任委員会の審査
常任委員会に付託された議案の主な審査内容を報告します。付託とは、本会議における議案の議決に先立ち、議員で構成する各常任委員会に審査を分割して任せることです。

◇総務環境常任委員会
委員長 金井 伸夫

・和光市部設置条例を改正することについて
問:不祥事が起こり、保健福祉部を分けることについて、単に分ければ解決するものではないと思いますが、市の認識を伺います。
答:保健福祉部において、超過勤務や各業務の負担が過重になっている現状を、職員の意見等に基づいて把握し、併せて適正な規模化を図っています。

・令和5年度一般会計予算について
問:中期財政計画の経常収支比率を見ると95%に近い。これで将来的に平準化を図って負担の軽減ができるのか伺います。
答:投資的事業は国庫補助金等を活用し、起債により平準化を図り、歳出では、やりくり大作戦で剰余金の確保を図ることを考えています。
問:自動運転サービス事業の2期区間の整備工事について、具体的に何をするのか伺います。
答:外環側道内回りの和光インター線と交差する箇所から北に約450mの専用レーンの整備工事と、1期区間の整備始点・終点部分の延長等を考えています。

・今定例会では、議案10件が付託され、審査の結果、議案はすべて原案のとおり可決されました。

◇文教厚生常任委員会
委員長 熊谷 二郎

・国民健康保険出産育児一時金の改正について
問:出産育児一時金が50万円に改正されますが、窓での負担があるのかを伺います。
答:50万円の上限と、出産費用との差額が生じた場合、出産費用が出産育児一時金の額より少ない場合は、市に申請すれば差額分を受け取ることができます。

・令和5年度一般会計予算について
問:第三小学校用地取得金額が大幅に上がっているが、必要な土地面積は計画どおり充足するのか伺います。
答:予算における取得面積は国有地約7,000平方メートル部分で、この買収が終われば借地の土地はなくなります。

・令和5年度介護保険特別会計予算について
問:歳入について、介護給付負担金の増額理由を伺います。
答:後期高齢者数が増えることによる、介護サービスの増加を見込んで増額をしたものです。

・今定例会では、議案15件が付託され、審査の結果、議案はすべて原案のとおり可決されました。

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