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和光市の歴史・民俗をたずねて(第32回)

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埼玉県和光市

◆市内に「図書館」をとどけた「やまびこ号」
和光市には現在、和光市図書館、図書館下新倉分館の2館の図書館に加え、各公民館に図書室が設置されています。こうした図書館ネットワークができる前、市には移動図書館「やまびこ号」が巡回し、市民の皆さんの読書欲求に応えていました。今回は、この「やまびこ号」のお話です。
「やまびこ号」ができるきっかけは、昭和47年に市民で構成された「和光市に移動図書館をつくる会」による請願活動でした。当時、和光市は公民館に図書室はあったものの、独立した「図書館」はなく、県の移動図書館が月に4か所程度のステーションを巡回しているという状況でした。こうした中、この請願をきっかけに和光市独自の「移動図書館」の設置に取り組むこととなりました。
昭和48年8月には『広報わこう』で名称とテーマソングを公募することになりました。その結果、名称は「やまびこ号」、テーマソングを「手のひらを太陽に」とすることが決まり、昭和48年12月に移動図書館「やまびこ号」が誕生することになりました。「やまびこ号」は、市内の14か所のステーションを巡回し、まさに「移動する図書館」として大きな役割を果たしていきました。その後、2回にわたり車体を交換しながら巡回を続けていきましたが、平成15年3月の巡回を最後に廃車となり、それ以降移動図書館は和光市からは姿を消しました。
今年は「やまびこ号」ができてから50年を迎えます。かつての「やまびこ号」の在りし日の姿は『和光市史平成版』にもその活動の一端が記録されています。ぜひお手に取ってご覧ください。
◦『和光市史平成版』は、市役所4階生涯学習課窓口にて1冊3,500円で販売しています。お求めの方は生涯学習課までご連絡ください

問い合わせ:生涯学習課 文化財保護担当
【電話】424-9119

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