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自治体の皆さまへ

核兵器のない平和な社会に向けて

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埼玉県富士見市

終戦78年を迎えるにあたり、戦場にたおれられた御霊、戦禍に遭われ亡くなられた御霊に謹んで哀悼の誠をささげます。また、世界恒久平和の実現に向け、たゆまぬ努力を続けてこられた方々に対し、心から感謝を申し上げます。
本年5月19日から21日に広島県でフランス、米国、英国、ドイツ、日本、イタリア、カナダの7か国の首脳会議(G7広島サミット)が開催されました。その中で、G7首脳が平和記念資料館(原爆資料館)を訪問しました。各国のリーダーたちは被爆の実相に触れ、理解を深められるとともに、慰霊の心をあわせ、核の威嚇は断じて受け入れられず、ましてやその使用は許されないものとのG7首脳の立場を改めて表明されました。G7首脳がそろって平和記念資料館を訪問するのは初めてのことで、核兵器による惨禍を二度と起こさせないため、被爆地の広島から国際社会に強いメッセージが発信されました。
世界で唯一の被爆国である日本で暮らす私たちは、「核兵器のない世界」の実現に向け、戦争の恐ろしさ、平和の尊さを語りついでいかなければなりません。
昨年、私は非核宣言自治体首長として、広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式に出席いたしました。式典で語られた広島市の小学6年生の子どもたちの「あなたにとって、大切な人は誰ですか」で始まる平和への誓いの言葉は、「原爆投下の惨劇から77年経っても戦争がなくならない現状」、「本当の強さとは、違いを認め、相手を受け入れるということ」、「平和な未来を創るための決意」などの力強い言葉が続き、非核宣言自治体の首長として身が引き締まる思いでした。私たちの平和と繁栄は、たくさんの人々の尊い犠牲のうえにあることを忘れてはなりません。
本市では、昭和62年に「富士見市非核平和都市宣言」を行い、平和の大切さについて、ピースフェスティバルをはじめとする平和事業を毎年実施することで啓発活動を行っているほか、広島・長崎の原子爆弾投下日と終戦記念日には、1分間の黙とうを呼びかけております。
市民の皆様におかれましては、終戦の日である8月15日を前に「富士見市非核平和都市宣言」をお読みいただき、世界では今も戦争が続いている現状を認識し、改めて一人ひとりが平和の大切さ、尊さについて考える機会にしていただきたいと思います。

富士見市長 星野 光弘

■富士見市非核平和都市宣言
私たちは何よりも家庭の平和を願い世界の平和を願っています
しかし地球をおおっている核兵器は世界の平和と安全を脅かしています
私たちは広島・長崎の過ちを再び繰り返させてはなりません
私たちは平和憲法を大切にし世界中の人びとと手をつなぎ核をもつすべての国に「今すぐ核兵器を捨てよ」と訴えます
この市民の声と願いを
非核平和都市富士見市の宣言とする
1987年7月19日

■黙とうを捧げましょう
市では、原子爆弾や第2次世界大戦で犠牲になられた方々のご冥福と、核兵器をなくし平和な世界が実現することを願い、次の日時に防災行政無線を通じ、市民の皆さんに1分間の黙とうのご協力をお願いしています。
[広島市原子爆弾投下日]8月6日午前8時15分
[長崎市原子爆弾投下日]8月9日午前11時2分
[終戦記念日]8月15日正午

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