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【新春対談】子どもたちが持つ無限の可能性-未来を切り拓く教育によるまちづくり-(4)

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埼玉県富士見市

■子どもたちの未来を切り拓(ひら)くために
市長:最後に、皆さんに改めて子どもたちが持つ無限の可能性を育んでいくための想いを伺います。

野村:小学校でSTEM教育を学んだ子どもたちが中学校に上がったときのステップアップの場づくりにも取り組みたいと思っています。一方で、不登校などの課題に対し、学校ではない学びの場も考える必要があると研究者として思います。学校には行けないけれど、ロボコン大会なら行ってみたいと思える場を提供したいという想いが、ロボコン大会開催のきっかけでもありました。コロナ禍を通じて、オンライン授業をはじめとする学校以外の学びの場が増えたこともあり、家庭や地域での学びをミックスすることによって、子どもたちが成長しやすい場となっていくと思っています。今回の対談を通じて皆さんの試みとつながり、市をより良くしていけると思っています。

小栗:取組みを行うためには「継続」「取組みの関連付け」「効果の可視化」の三つが大事だと考えています。皆さんの活動のように長く続けていきたいと思っていますが、そのためには中先生が話された、効果の可視化が重要だと感じています。自尊感情は不登校の子にとって深く関わってくるものであり、私たちの活動が自尊感情を高めることにつながると考えると、今回、皆さんと関わりを持てたことは今後の取組みに大きな意味を持つと感じます。例えば不登校の子がロボコン大会に行ってみることで、新たな出会いがあれば社会的自立につながります。それぞれの取組み同士が関わりを持つことで相乗効果が生まれてくると思います。

中:「いのちの授業」は、子どもたちの状況に合わせたさまざまな配慮が必要です。富士見市の授業では、子どもたちへのフォローは任せてくださいと現場の先生方に言っていただき、とても心強く感じました。特別支援学級で授業を行ったときには、出生時体重と同じ重さにしたペットボトルを毛布にくるむと、それまで落ち着きがなかった子どもたちが大事そうにずっと抱っこする姿を見ることができ、それぞれに合わせた授業の必要性を実感しました。この対談のつながりを通じて、皆さんの専門的知識もお借りしながら、さらに発展できたらと思います。

市長:富士見市は「みんな笑顔☆ふじみ」の合言葉をもとに、理想の〝未来〟の実現に向かって取り組んでいます。将来を担う子どもたちの可能性を育むためのまちづくりにおいては、皆さんが持つ子どもたちへの想いが今回の対談によって交わり、今後の発展や連携も提案いただきうれしく思います。
対談を通じて得た連携は無限でもあるので、今後も皆さんの力をお借りしながら、富士見市のためによりいっそう力を入れていきます。本日は誠にありがとうございました。

新春対談 終わり

問合せ:秘書広報課
【電話】049-256-9535

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